2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
5月29日(土)の放送では、北海道で“森”を作りながら自然界の仕組みを教えている岸上夏樹さん(25歳)を特集した。
◆森を通して自然界の仕組みを知る
岸上さんは、北海道にある富良野自然塾に入塾して4年目のインストラクター。
「今日は、この辺り一帯の苗木周りの草刈り作業を地元の高校生とやっていきます。10年たつと、奥に広がったような木になっていきます」(岸上さん)
彼の仕事の一つは、かつて人々が開発した土地を再び森に戻すため植樹活動などで森を作ること。
そして、訪れた人に森を通して自然の仕組みを教えている。
◆「地球は子孫から借りているもの」
そんな岸上さんには、森を元に戻す活動をする中で知った“ある言葉”が心に響いている。
「『地球は子孫から借りているもの』。僕の中にはこういった考え方がなかったので、衝撃を受けたのを覚えています」(岸上さん)
大学時代はヒグマ研究のために森を訪れていた岸上さん。人間のためだけではなく、生き物すべてのために森をつくる自然塾と出合ったことで、森の見方が変わったと話す。
「今まではヒグマの痕跡を探すために道を見て歩いたり、木を見たりしていたんですが、今では植物の名前や生態など知識も増えてきたので、今までとは違った森の見方ができてきました」(岸上さん)
自然とともに生き、寄り添うことで得られるよろこびやたのしさ、そして気づき。そうしたことを知ってほしい。
そう願う岸上さんが、未来に咲かせたい夢は…。
「環境保全や今の環境を残していこうという考え方ももちろん伝えていかないといけないけれど、何よりも『自然っておもしろいんだよ』ということを第一に伝えたいです」(岸上さん)
なお、『しあわせのたね。』次回6月5日(土)の放送では、途上国にある素材や技術を使ってモノづくりをする女性を特集する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週土曜日 午前9:55~10:00放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)