2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
4月24日(土)の放送では、余ったコスメを“別の楽しみ”に生まれ変わらせている田中寿典さんを特集した。
◆余った化粧品を“アップサイクル”
「わたしたちは、化粧品企業の試作品で余ったものや、みなさんが使い切らずに捨ててしまうようなコスメを絵の具にすることで、100%コスメを使い切れるようにアップサイクルする事業をやっています」(田中さん)
株式会社モーンガータ代表取締役の田中寿典さんが開発したのは、化粧品に特殊な溶液を混ぜるだけで絵の具へと変わるキットだ。
コスメのキラキラ感はそのままに、色彩豊かな絵の具に“アップサイクル”できるこのキット。直接肌につける化粧品が材料なので、子どもが使っても安心だという。
「お子様と一緒に“絵の具化”することをお家でお楽しみいただけると思います」(田中さん)
◆「100%コスメを使い切れるようにしよう」
化粧品メーカーの研究職の経験から、この事業をはじめた田中さん。
「使われずに捨てちゃうようなコスメに対して、新しいものに転化できないか、しかも転化する行為自体を楽しめるようなツールがあればいいなと日頃から考えていました」(田中さん)
最後まで使わずに捨ててしまう化粧品を“新しい楽しみ”に生まれ変わらせたい――そんな思いでこのキットを開発し、今では多くの「楽しい」を生み出している。
そんな田中さんが未来に向けて叶えたい夢は?
「捨てられるコスメをなくすというより、100%コスメを使い切れるようにしようという訴え方をしていきたい。自分が気に入って買った化粧品だと思うので、(使わなくなったとしても)その化粧品で“オリジナルのもの”を作るというのが、ひとつの楽しみとして提供できることかなと思っています」(田中さん)
なお、『しあわせのたね。』次回5月1日(土)の放送では、自然写真家の夫の撮影に同行したことで環境問題へ関心をもち、家庭ごみの削減に挑戦している女性を特集する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週土曜日 午前9:55~10:00放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)