吉田鋼太郎、ドラマ『死命』原作・薬丸岳氏の好きな名優に…「僕には無理」
5月19日(日)に放送されるドラマスペシャル『死命~刑事のタイムリミット~』。
最期まで<正義の道>を貫き通そうと決めた刑事・蒼井凌(吉田鋼太郎)、そして最期にずっと抑え込んできた<殺人衝動>を解き放とうと決めた榊信一(賀来賢人)――互いに病で余命宣告を受け、自らの死と隣合わせな状態のなか、正反対の“使命”を見出した男たちが壮絶な追走劇を繰り広げる。
そんな本作の原作を手がけた作家・薬丸岳が、撮影現場を訪問。主演の吉田鋼太郎と初対面を果たした。
◆「ものすっごくやりづらいですね(笑)」
原作者に見守られながら撮影に臨んだ吉田は、その直後の対談で「ものすっごくやりづらいですね!来てほしくないです(笑)」と茶目っ気たっぷりにポロリ。
その真意について、「薬丸先生のイメージをぶち壊すんじゃないか、余計な芝居をしているんじゃないか、あるいは芝居が足りてないんじゃないか…と。原作のある作品ではそんな不安が多々よぎるんですよ」と説明する。
すると薬丸も、「役者さんはそうだろう、と僕も思っているので、現場にはいつも1回しか行かないことにしてるんですよ(笑)」と打ち明け、両者から初対面とは思えないリラックスした笑顔がこぼれた。
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過去に、『天使のナイフ』『友罪』『悪党』『刑事のまなざし』『Aではない君と』など、数々の作品が映像化されてきた薬丸。
「いつもはキャスティングを聞いても、自分の作品のイメージに合うかどうかはあまり考えない」そうだが、「今回の蒼井に関しては、吉田さんがピッタリだなって思いました」と打ち明けた。
一方の吉田は、「僕はいつも台本から得る人物像を頭に入れた上で、イメージに合う誰かを思い浮かべ、その人になろうとしながら演じるんですよ。先日、薬丸先生のことを調べさせていただいたら、スティーブ・マックイーンがお好きだそうで…。でも、さすがにスティーブ・マックイーンは僕には無理だと思いましてね(笑)」と切り出すと、薬丸は大笑いしつつも役者・吉田鋼太郎の熱量に胸を打たれたよう。
「自分が書いた世界を、役者さんたちをはじめ、多くの方々が立体化してくださっている現場を生で見ると、本当にうれしくて胸が熱くなります」と感嘆の声を漏らした。
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薬丸が「個人的にすごく思い入れのある作品なので、ぜひドラマ化していただきたかった」という『死命』。
「警察小説で“1対1の息詰まる戦い”という物語は結構珍しいと思いますし、それを生身の役者さんがどう演じられるかを見たい。とにかく僕自身が楽しみたいです!」と目を輝かせる薬丸に、吉田はエネルギーに満ちた声で「その思いに絶対応えます!頑張ります」と宣言した。
※番組情報:日曜プライム『死命~刑事のタイムリミット~』
2019年5月19日(日)午後9:00~午後11:05、テレビ朝日系24局