全国No.1小学生プログラマー決定!応募は過去最多の1万1554件、総合優勝は「みんなのバリアフリーマップ」<Tech Kids Grand Prix 2025>
2026年2月28日、全国No.1小学生プログラマーを決めるプログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix 2025」の本選決勝プレゼンテーションが開催され、各種受賞者が発表された。
「Tech Kids Grand Prix」は、これからの時代を担っていくすべての小学生に向けた国内最大のプログラミングコンテスト。
『21世紀を創るのは、君たちだ。』をスローガンに掲げ、2018年より毎年開催している。
「VISION」(掲げる夢や実現したい世界観)、「PRODUCT」(夢を実現するクリエイティブなアイデアとそれを体現した作品)、「PRESENTATION」(自身のビジョンやプロダクトを社会に発信していく姿勢)の3つの観点から審査を行い、その年の日本No.1小学生プログラマーを決定する。

(司会を務めたテレビ朝日・林美桜アナウンサー、CA Tech Kids・上野朝大氏)
第8回大会となる本年度は、全国各地から過去最多となる11,554件の応募が寄せられた。
生成AIをはじめとするテクノロジーの進化が加速するなか、作品の完成度や表現手法も年々高度化。多彩でレベルの高い応募が集まる大会となった。
◆受賞者
本選決勝には、北海道東北・関東・中部・近畿・中四国・九州沖縄の6つのエリアで実施された1次〜4次のエリア予選を勝ち抜いた8名のファイナリストが進出。それぞれが自身の作品を発表した。
賞金総額100万円にのぼる表彰の結果は、以下の通り。
【Tech Kids Grand Prix 2025 受賞者】
※総合優勝(Tech Kids Grand Prix):鎌田 千記理さん
中四国エリア代表(香川県/小学6年生)
作品:みんなのバリアフリーマップ「Razomap」
作品概要:
だれもが安心して外出できる社会の実現を目指して制作された、参加型のバリアフリーマップアプリ。利用者自身が施設のバリアフリー情報を投稿できる仕組みとなっており、投稿が増えるほど情報が蓄積され、マップがより実用的に進化していく。
さらに、支援を必要とする人と支援する人の間で、QRコードを活用して必要な情報をスムーズに共有できる機能も搭載している。
※VISION AWARD:三浦 彩乃さん
北海道東北エリア代表(北海道/小学6年生)
作品:未来にワクワク!「シゴト見つけ隊」
作品概要:
将来なりたい職業が「ない」「わからない」と答える子どもが多いことをきっかけに制作した、仕事探しをサポートするアプリ。好きな教科や地図上の建物から関連する職業を調べることができるほか、実際に働く人へのインタビュー内容も閲覧できる。
さらに、子どもたちが「いいね」で集計した人気職業をグラフで可視化したり、未来の仕事についての意見を投稿・共有できる機能も備えている。
※PRODUCT AWARD:細井 教丞さん
近畿エリア代表(和歌山県/小学6年生)
作品:きょうすけのおしごと帳
作品概要:
家庭内のお手伝いとおこづかいを、わかりやすく管理できるWebアプリ。親が“おしごと”を発注し、子どもが完了報告を行うと、承認後に報酬が自動でたまる仕組み。QRコードによる簡単ログインや、家族だけで使えるチャット機能も搭載している。
※PRESENTATION AWARD:野村 秋人さん
関東エリア代表(埼玉県/小学6年生)
作品:ロボバト
作品概要:
ロボットバトルを通して、楽しくプログラミングを学べる学習ゲーム。プレイヤーは自分のロボットを改造しながら大会優勝を目指し、「どのように動かせば強くなるか」を考え、試行錯誤を重ねていく。
多くの子どもたちが壁を感じるテキストプログラミング学習のギャップを埋めることを目的に、ゲーム感覚で自然とコードの考え方に触れられる設計とした。
【協賛企業賞】
※Cygames賞:谷本 陽杜さん
中四国エリア代表(広島県/ 小学5年生)
作品:きっずプログラミング
作品概要:
小さな子どもには難しいと感じられがちなプログラミングを、楽しく・直感的に学べるように設計した学習アプリ。文字が読めなくても使えるよう、クレヨンや笛などのアイコンを並べてキャラクターを動かす仕組みとなっている。
冒険ストーリーを通して、簡単なステージから徐々に難易度が上がる構成。ヒント表示などのサポート機能も備え、小さな子どもでも挑戦しやすい工夫が施されている。
※Facebook Japan賞:鎌田 千記理さん
中四国エリア代表(香川県/小学6年生)
作品:みんなのバリアフリーマップ「Razomap」
(総合優勝、マイクロソフト賞とのトリプル受賞)
※マイクロソフト賞:鎌田 千記理さん
中四国エリア代表(香川県/小学6年生)
作品:みんなのバリアフリーマップ「Razomap」
(総合優勝、Facebook Japan賞とのトリプル受賞)
※東急賞:中田 遥人さん
中部エリア代表(愛知県/小学6年生)
作品:豊田市博物館 岩石採集サポートアプリ
作品概要:
豊田市博物館の岩石採集プロジェクトに参加する中で、「紙の地図では自分の位置が分かりづらい」という課題を解決するために開発したサポートアプリ。GPSを活用し、現在地を採集マップ上にリアルタイムで表示することで、どのエリアが未採集かを一目で確認できる。博物館の展示づくりを支える、実践的で現場密着型のアプリ。
※CyberAgent賞:三浦 彩乃さん
北海道東北エリア代表(北海道/小学6年生)
作品:未来にワクワク!「シゴト見つけ隊」
(VISION AWARDとダブル受賞)
◆決勝プレゼンテーション 審査員コメント
※株式会社Cygames CTO室 Technical Director:永谷 真澄氏
「今回の大会では、AIを活用して作品を制作している事例が多く見られ、ものづくりにおける大きな変革を感じました。一方で、AIを使えば誰でも優れた作品が作れるというわけではなく、自らアプリケーションを設計し、実装する力は、引き続き重要な基礎力であると感じました。
また、制作のハードルが下がったことで、これまでプログラミングに興味はありながらも難しそうと感じていた子どもたちにとって、新たな挑戦の機会が広がっているとも感じました。ぜひ保護者の皆さまには、この変化の大きなタイミングだからこそ、子どもたちの挑戦を後押ししていただければと思います」
※Facebook Japan合同会社 Solutions Architect:桑原 克也氏
「普段私は、企業の課題を見つけてヒアリングを行い、ソリューションを提案する仕事をしていますが、ファイナリストの皆さんが取り組んでいたことはそれと非常に近いものでした。課題を見つけ、それを分解し、実際に動くものとして実装している点が素晴らしいと感じました」
※日本マイクロソフト株式会社 クラウド&AIソリューション事業本部 セキュリティ事業統括本部 データセキュリティ ソリューション エンジニア:堀 百花氏
「身の回りの課題を見つけ、それをソリューションとして形にする技術力に加え、人に伝える力の高さが印象的でした。ものづくりにおいては、課題を把握する力、改善し続ける力、そして人に伝える力のすべてが重要ですが、ファイナリストの皆さんはそれらを備えていると感じました」
※東急株式会社 フューチャー・デザイン・ラボ新領域探索担当:上東 茉弥氏
「日常の活動や家族との関わりなど、身近な課題から『作りたいもの』が生まれていた点がとても良かったと感じました。その思いを大切にしながら、それぞれがこだわりを持って作品を作り上げていたことが印象的でした」
※株式会社サイバーエージェント 執行役員 兼 主席エンジニア:木村 衆平氏
「ファイナリストの皆さんの作品は、原体験に基づいた課題設定が非常に明確で、その課題をまっすぐに解決しようとしているサービスやアプリばかりで、発表を聞きながら思わず感動してしまいました」
