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不倫報道→名誉毀損で勝っても…日米で慰謝料の額に“大きな差”。現役弁護士「日本少なっ!」

不倫報道→名誉毀損で勝っても…日米で慰謝料の額に“大きな差”。現役弁護士「日本少なっ!」

平日深夜のバラエティゾーン「バラバラ大作戦」のチャレンジ枠「バラバラマンスリー」で放送された、こたけ正義感の初冠番組『こたけ法律事務所』

6月23日(月)放送の最終回では、現役弁護士芸人・こたけ正義感が“不倫報道”における日米の慰謝料請求額の違いを明かす場面があった。

今回は、各方面から絶賛され大バズリしたこたけ正義感の漫談ライブ『弁論』をこの番組でも開催。「不倫と報道」をテーマに、現役弁護士の立場から斬っていった。

日本人の関心が高いと言われている“芸能人の不倫報道”。こたけ正義感は、集まった観客に「芸能人の不倫って普通に世に出ていて見てしまいますけど、法的にどうだと思います?」と問いかける。

「いくら芸能人と言えど、プライベートなことを世間に好き放題報道されて、法的に問題あるんじゃないかと思うじゃないですか。たしかに争点にはなっているんです。芸能人の不倫報道が“名誉毀損”にあたるんじゃないかって言われることがあります」と説明した。

そもそも名誉毀損は、“人の社会的評価を下げることを公で言ってしまう”ことで原則成立するという。

「芸能人の不倫報道ももちろん社会的評価を下げるわけですから、原則として名誉毀損が認められる」と説明するが、例外もあるそうだ。

「マスコミ側も逃げ道があるんです。その例外規定が、報道内容が社会にとって利益になるものだと、みんなが知っておくべき内容で報道する意味があるとされれば、例外的に名誉毀損が成立しなくて違法じゃないという結論になる」と明かしたこたけ正義感。

「じゃあ、芸能人の不倫報道はどうかってことなんですよ。あれが社会にとって利益になるのか」と続ける。

こたけ正義感曰く、10年くらい前に“非常に有名な女優”が実際に裁判を起こしたことがあったという。

「不倫疑惑の報道が出て、これは名誉毀損だと裁判して数千万円請求したんです。それで裁判で勝ったんです」と解説。裁判所は報道内容自体、世間の興味があることかもしれないが、それを報道しても社会にとって利益にならないと判断したそう。

「個別事案なので必ずしも全部に当てはまるわけではないんですけど」と前置きしつつ、「かなり大きなインパクトを残すものでした。芸能人が週刊誌を訴えて違法だと認められて、損害賠償請求まで認められたんです」と続けるこたけ正義感。

…しかし、彼女が請求していたのは数千万円だったにもかかわらず、「請求金額から認められた金額は120万円、…少なっ! 一見多いかと思いますけど、そこから弁護士費用とか引かれて全然残らないんですよ」とユーモアを交えながら解説する。

もちろん諦めなかった彼女は控訴し、増額を求めてまたも勝ったというが…「認められた金額は230万円、…少なっ! これじゃあリスクを負って裁判しても得られるものがなさすぎますよね」と述べた。

また、アメリカでも同様のケースがあったそう。

「元プロレスラーのハルク・ホーガンさんという方が不倫報道を出されて、そのメディアを訴えたんです」「裁判で勝って認められた金額が“146億円”」と発表すると、観客からは思わず驚きの声があがる。

さらに「何でこんな違いが出るんだと思って、僕の妻がアメリカの弁護士資格を持っているので聞いてみたんです」と、さらっと妻もものすごい経歴の持ち主と明かすこたけ正義感。

その妻が言うには、「日本と違ってアメリカは“懲罰的賠償責任”という制度があるから、実際の損害よりもはるかに大きな金額が認められることがあるんだよ」と日米の制度の違いを解説していた。

これに対し、こたけ正義感は妻にさらに質問を続けたそうだが、なぜか妻の反応は冷ややかなものだったという。一体何があったのか?

芸人と弁護士の二刀流ならではの圧巻の『弁論』で、会場は終始驚きと爆笑に包まれていた。

※『こたけ法律事務所』は、TVerにて無料配信中!(期間限定)

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