プロが選ぶ令和の“スゴいイントロ”発表!川谷絵音「考えるほどすごい…」と驚愕の人気アニメED曲
今さら人に聞けないような“音楽の基本”から、制作の裏側や専門テクニックなど“マニアックな知識”までを掘り下げていく『EIGHT-JAM』。
4月20日(日)の同番組では、「令和の名イントロ特集」が放送された。
【映像】プロが選ぶ令和の“スゴいイントロ”発表!川谷絵音「考えるほどすごい…」と驚愕の人気アニメED曲
今回スタジオには番組おなじみの音楽プロデューサーの本間昭光、川谷絵音に加え、あいみょんやAwesome City Clubの編曲を手がける音楽プロデューサーのKOHDが集結。そして、昨年大ヒットした『はいよろこんで』をこっちのけんとと共同作曲した音楽プロデューサーGRPが初登場! 令和の今、プロたちが唸るスゴいイントロとは?
川谷が「考えるほどすごい…謎の変拍子イントロ」と紹介したのが、ヨルシカの『アポリア』。
15世紀のヨーロッパを舞台に地動説を研究する人間たちを描いたテレビアニメ『チ。 ―地球の運動について―』のエンディングテーマとなったこの曲。その“不思議なリズム”のイントロについて、川谷はこのように解説している。
「(原作)漫画が好きでアニメを見てたらこの曲が流れて、なんか気持ち悪いなと思って。7/8拍子、8/8拍子のリズムが繰り返されてる」(川谷)
というのも、天動説における動く惑星の数が7個(水星・金星・火星・木星・土星・月・太陽)である一方、地動説では地球を含めた8個の惑星が動いている。川谷は『アポリア』のイントロでは、アニメのテーマでもある天動説と地動説を拍子で表現しているのではないかと考察した。
あくまでも個人の見解だと前置きしつつも、この分析にSUPER EIGHTの村上信五は「俺らは楽しいよ。なるほどと思うもん」と興味津々の様子を見せる。
さらに川谷は「そうじゃないと、7/8にする意味がない気がする」と続け、イントロだけでなくサビにも7/8拍子と8/8拍子が用いられていると指摘する。
サビでは、ほとんどが8/8拍子(地動説)で構成されているものの、途中に一度だけ7/8拍子(天動説)が現れるという。これについて川谷は「地動説が有力になっていく流れを表しているのかなと思って。でも一回だけ天動説が出てくる。それをサビで表して、最後は8/8拍子(地動説)で終わる」と解説した。
その緻密な仕掛けに「なんかものすごくアニメの書き下ろしとして完成されすぎてるというか…」と衝撃を受け、スタジオでも「ちょっとゾッとする、これは」と驚きの声があがった。
そんな川谷も自身の楽曲に考察の要素を入れることがあるといい、「でも誰にも気づかれずに終わる。考察してくれる人がいない」と嘆く場面も。
indigo la Endの最新曲『夜凪 feat.にしな』では、エレクトリック・ピアノでモールス信号を表現しているものの、「誰も何も(気づいていない…)」と残念そうに語っていた。
このほか、米津玄師・Mrs. GREEN APPLE・Vaundy・10-FEET・Official髭男dism・優里など、錚々たるアーティストたちのイントロのスゴさを深掘り! そしてGRPが「はいよろこんで」のイントロに隠された“秘密の音”について実演解説している。
※『EIGHT-JAM』最新回は、TVerにて無料配信中!(期間限定)
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※番組情報:『EIGHT-JAM』
毎週日曜 午後11:15~、テレビ朝日系24局(※一部地域を除く)