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バスケ日本代表、五輪出場を決めたボールが消えた…。歓喜の裏で起きた“事件”と意外な真相

バスケ日本代表、五輪出場を決めたボールが消えた…。歓喜の裏で起きた“事件”と意外な真相

2023年9月2日、日本で開催された「FIBAバスケットボールワールドカップ」日本対カーボベルデ戦。激闘の末、日本代表が勝利を収め、48年ぶりに自力での五輪出場を決めた。

多くのスポーツファンの記憶に残るあの試合。この一戦で使用された“ウイニングボール”が、実は思わぬ場所に渡っていたことをご存じだろうか?

4月17日(木)深夜に放送されたテレビ朝日のスポーツバラエティ『ピンスポ』では、“消えたウイニングボールの行方”を特集。意外な事実が明かされた。

◆「絶対に持ち帰りたかったんだ」

試合直後の映像を振り返ると、会場も選手も歓喜に沸くなか、河村勇輝選手がウイニングボールを渡邊雄太選手のもとへ。

「ずっと代表を支えている、引っ張っている雄太さんには、決まるタイミングのボールを持ってほしいなという気持ちで渡しました」(河村)

しかしその直後、渡邊選手が対戦相手とハイタッチを交わす最中、カーボベルデ代表監督にボールを奪われてしまう。

映像には、渡邊選手と監督が何やら言葉を交わす様子が映っていたが、結局ボールは監督が持ち帰ってしまった。

当時の出来事について、渡邊選手はこう証言する。

「『それは俺のだよ』って話をしたんですけど、本当に取られました(笑)。取られたままなんです」

この歴史的一戦のウイニングボールはいったいどこへ…?

番組スタッフは、徹底的にボールの行方を追跡。関係者への聞き込みや現地の情報を頼りに1カ月間捜索を続けた結果、ついに「ボールは監督が持っている」という情報をつかんだ。

そこで、カーボベルデ代表監督・トロバアダ氏へのリモート取材を敢行。なぜあのボールを持ち帰ったのか、理由を尋ねると…。

「あのボールはカーボベルデにとって、とても重要なものだったんだ。カーボベルデが初めてワールドカップに出場できた証みたいなボールだから」

カーボベルデは、アフリカ西部にある美しい島国。人口は約59万人で、東京の杉並区ほど。そんな小さな国にとって、初めてのワールドカップ出場は歴史的な快挙だった。

監督は「日本戦のボールは絶対に持ち帰りたかったんだ」と語り、渡邊選手には「俺にはこのボールが必要なんだ」と伝えたという。

「僕たちのような小さな国にとっては、ワールドカップ出場なんて今後一生ないかもしれない。だから僕は渡邊選手にボールを譲ってもらったんだ」

「ボールを譲ってくれて本当にありがとう」とあらためて渡邊選手に感謝した監督。

カメラ越しに見せてくれたそのボールには、カーボベルデ代表選手たちのサインがびっしりと書き込まれており、現在も監督の自宅で大切に飾られていた。

日本にとって五輪出場を決めた貴重なボールは、カーボベルデにとってはワールドカップ初出場の貴重な記念ボールだった。

番組では、監督のインタビューを受けた渡邊選手のリアクションも紹介。ボールを奪われた時本当はどう思っていたのか、そしてその行方を知った彼の本音とは――。

『ピンスポ』は、TVerで無料配信中!(期間限定)

番組情報:『ピンスポ』(バラバラマンスリー)

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