テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな「SDGs」の課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を踏み出した人たちを紹介している。
今回取り上げるのは、大切な家族の一員であるぬいぐるみの健康を守る「杜の都なつみクリニック」院長・箱崎なつみさん。
「私たちは、長年一緒に暮らして汚れてしまったぬいぐるみを直しています」
箱崎さんが院長を務めるぬいぐるみの修理専門店では、1体につきおよそ2カ月かけて、表情などの細部まで丁寧に“治療”している。これまで、実に1万8000体ものぬいぐるみを蘇らせてきた。
箱崎さんがこの仕事を始めたきっかけは、以前勤めていた洋服のお直し屋さんでのある出来事だ。
「ぬいぐるみを修理したいと持ち込む方が多く、修理して直ったぬいぐるみを我が子の退院を迎えるかのように泣いて喜ぶ方がたくさんいたんですよ。そんな方たちに心打たれ、ぬいぐるみの専門病院という形でこの仕事を始めました」
利用者のひとりは、「結婚を機に(ぬいぐるみを)実家に置いておこうかなと思ったんですけど、やっぱり連れていってもっと長く一緒にいたいので、キレイにしたいと思って今回(修理を)お願いしました」と語り、ぬいぐるみを家族の一員として大切に思う気持ちが伝わってきた。
箱崎さんが未来に叶えたい夢は?
「シンガポールで会場を借りて、ぬいぐるみの診察会を行っています。日本だけではなく、世界中のみなさんもぬいぐるみを家族の一員と思う方が多いです。私たちを待っているお客さまがたくさんいるので、ゆくゆくはシンガポールにも支店を出していきたいと思っています」
なお、『しあわせのたね。』次回9月27日(土)の放送では、下水処理の際に出る汚泥からリンを抽出し、農作物用の肥料として再利用する取り組みが紹介される。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)