年間22万頭以上が犠牲に…「猫の交通事故を減らす」企業の願いと挑戦

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな「SDGs」の課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を踏み出した人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、人間だけでなく猫も安全に暮らせるクルマ社会の実現を目指す、イエローハット代表取締役会長の堀江康生さん。

「私たちは、クルマ社会の中で猫も安全に暮らせる環境づくりのひとつとして、保護猫の譲渡会を行っています」

道路で命を落とす猫の数は、全国で年間推計22万頭以上。いまだに多くの猫が交通事故に遭っている現実がある。特に人口が多い地域では、ゴミや人からの餌付けにより外で暮らす猫の生活環境が比較的整っているため、交通事故が数多く発生している。

以前からドライバーに向けた交通安全活動を行っていた堀江さんたちは、こうした猫の悲劇を知り、「道路の安全性を高めるためのインフラ整備のひとつとして、猫の交通事故を減らすことも必要ではないか」と考えた。

その後、動物保護団体などと連携し、さまざまな活動を開始。保護猫の譲渡会は、外で暮らす猫の数を少しでも減らし、悲しい事故を未然に防ぎたいという思いから開催されている。

実際に譲渡会に参加した人からは、「数年前にうちの飼い猫が交通事故で亡くなってしまった。猫の事故を減らせるなら頑張ってほしい」という声も聞かれ、取り組みは好意的に受け入れられているようだ。

堀江さんは、「これからもさまざまな形で猫を交通事故から守る活動を続けていきます。そして猫だけでなく、さまざまな動物がクルマ社会と共存できる環境を作っていきたいと思っています」と力強く語った。

なお、『しあわせのたね。』次回9月6日(土)の放送では、木の端材から作られたふきんやスポンジの普及活動が紹介される。

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番組情報:『しあわせのたね。
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)

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