「この社会は障害の有無で分断されている」ダウン症の娘を持つ母、エンタメで“見えない壁”を壊す挑戦

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな「SDGs」の課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を踏み出した人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、誰もが生きやすい社会の実現を目指す井田美保さん(SUPLIFE代表理事)。

井田さん:「私たちは障害がある・ないに関係なく、誰もが一緒になってダンスや歌を楽しめるイベントを行っています。みなさん、楽しんでいますか~?」

井田さんたちが手掛けるのは、「バディウォーク東京for all」というイベント。ダウン症に限らず、障害のある子もない子も、誰もがともに尊重し支え合える“共生社会”という考え方を、エンターテイメントを通して広げることを目指している。

井田さん:「私が次女を授かったとき、次女がダウン症であることがわかって、日常を過ごすなかで、この社会が障害の有無で分断されていることに気づきました。 “分断する見えない壁”を取り除くために、私にできることはないかと考えたのがきっかけでこの活動を始めました」

イベントに参加した人たちからは、こんな声が聞かれた。

「(障害の有無に関係なく)自然に楽しみながら楽しい時間をともに過ごすことで、いろんな人と知り合える機会なのでいいなと思う」

「障害がある子もない子もつながりあって楽しめば何でもできることを、(ダウン症の)妹が伝えてくれた」

井田さんが未来に叶えたい夢は?

井田さん:「このイベントを通して、『みんなと仲良く』でもなく『障がい者に優しく』でもない。そこにいるのが当たり前の社会を作っていきたいです。そして障害がある当事者の目線で判断できる選択肢を増やしたり、物事を決められる社会になってほしいと思っています」

なお、『しあわせのたね。』次回6月7日(土)の放送では、社会に貢献したいという生徒たちの声を受け、部活動としてその思いを実現させた校長を紹介する。

番組本編をYouTubeで配信中!

番組情報:『しあわせのたね。
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)

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