社員食堂で楽しめるジビエ料理!廃棄される害獣を活用「食べるだけで社会貢献できる」

2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、地域の問題を社員食堂のメニューで解決しようとしている管理栄養士の西川由香里さん。

長野県諏訪市にあるセイコーエプソンの社員食堂では、害獣駆除された食材を使ったメニューを提供している。

西川さん:「害獣駆除されたシカの肉を使って作ったこちらの“ジビエカレー”。スパイスを効かせてとても美味しく仕上がりました」

美味しく味わえるように工夫を凝らしたジビエ料理は、社員の評判も上々だ。

20代男性社員:「食堂に入ったときからスパイシーないい香りが漂ってきて、今日はこのメニューにしようと思って選びました。すごくスパイシーでとっても美味しいです」

40代女性社員:「食堂に来て食べるだけで社会貢献できるところは、ありがたい環境だなと思います」

会社周辺でもシカやイノシシなどに遭遇することがあり、害獣問題はとても身近だという。

◆「命を無駄にせず美味しくよい循環」

そもそも西川さんがこの取り組みをはじめたきっかけは、害獣駆除される野生動物が有効活用されず、廃棄されていることを知ったことだった。

西川さん:「(日本ジビエ振興協会)代表の方から直々にお声がけをいただいて、地域貢献という理念と(セイコーエプソンの理念が)合致するということで、社員食堂でそれを具現化できればお客様にとっても新しい驚きと美味しさを提供できるのではないかと思って取り入れました」

これまで6種類のジビエメニューを開発してきた西川さん。「ジビエが一般的な食材になれば害獣被害で困っている農家の方々の助けとなる」と期待している。

そんな彼女が未来に叶えたい夢は?

西川さん:「家族や知り合いに『うちの社食でこんなものを食べたよ』という情報を伝えることで、いただいた命を無駄にせず美味しくよい循環ができるといいかなと思います」

なお、次回8月5日(土)放送の『しあわせのたね。』では、規格外の野菜などを原料に建築材料を開発した人を紹介する。

番組本編をYouTubeで配信中!

番組情報:『しあわせのたね。
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)

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