2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
今回取り上げるのは、出荷できない野菜を使って“ふりかけ”を開発した高橋かのんさん。
「形が小さかったり曲がったりしている野菜を使って、ふりかけを作りました。野菜の味がとてもよく出ていておいしいです」(高橋さん)
大根の葉やニンジン・小松菜など、規格外や間引きされた野菜を乾燥させ、ふりかけに加工し、地元の店で販売している。
◆規格外野菜が多いことに衝撃
高橋さんがこの取り組みをはじめたきっかけは、中学時代に体験した農業実習だった。
「実際に収穫体験をしてみると、約5分の1の野菜が曲がっていたり変色していたり虫食いだったりして、出荷できない状態だったことがありました。規格外野菜がとても多く出ることに衝撃を受けて、どうにかして活用する方法はないかと考え、別の形にして価値をつけるという方法を考えたのがきっかけでした」(高橋さん)
地元農家や料理人たちとアイデアを出し合い、試行錯誤の末に完成したこの“ふりかけ”。農家の油井敬史さんは、次のように期待を寄せる。
「すごくありがたいですね。天気によりますけれど、酷いときだと半分以上出荷できなかったり、台風がきて1発で種が流されたりとか結構多いです。ふりかけになるのは結構魅力的です」
この取り組みを通して、「規格外野菜の存在を知ってほしい。形で味まで決め込まないでほしい」と願う高橋さん。彼女が未来に叶えたい夢は?
「今はお金を払って(野菜を)買ってから(ふりかけを)作成する形をとっているんですけれど、売れた分を(農家さんに)還元をしていきたいなと考えています。そこを工夫していけたらいいなと思っています」(高橋さん)
なお、次回2月18日(土)放送の『しあわせのたね。』では、海底で採掘したダイヤモンドを販売している人を特集する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週土曜 午前9:55、テレビ朝日(※一部地域を除く)