2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
今回“しあわせのたね”を蒔いているのは、途上国の飢餓問題を解決するためチャリティーウォーキングを開催している岡田千絵さん。
「今日は3年ぶりの『WFPウォーク・ザ・ワールド横浜』。いよいよスタートです! いってらっしゃーい」。そう参加者を送り出した岡田さん。
2005年にスタートした同イベントは、横浜の名所を歩くだけで途上国の子どもたちへ食糧支援ができるチャリティーウォーキング。参加費の一部は国連WFPの学校給食支援に役立てられ、これまで143万食以上の給食を届けてきた。
日本に暮らす多くの人にとって途上国の飢餓問題はいまだ“遠い国の問題”だが、イベントを通して認識が高まり、さまざまな気付きを得られるという。
子ども連れでやって来た女性は、我が子に食事を大事にとってほしいという思いからイベントに参加。
また、過去には小学生の子どもにとっても「いい気付きの機会になった」と実感する参加者もいた。
◆「私たちのような仕事が必要とされなくなる世の中に」
「元々は途上国の飢餓問題に対する関心を喚起することを目的に、どんな方でも参加できるようなイベントがいいねということで開催に至りました」(岡田さん)
わずか400人の参加者だったイベントは、今では10倍以上の5000人が参加するまでに。温かい支援の輪が広がっている。
しかし、岡田さんはこのような働きかけが必要なくなる世の中こそが理想と語る。
「究極の理想像は私たちのような仕事が必要とされなくなる世の中になることです。途上国の中でも特に恵まれない飢餓に苦しむ人たちに支援を届ける、その手助けができることを国連WFP協会での活動を通じて伝えていきたいです」(岡田さん)
なお、次回6月25日(土)の放送の『しあわせのたね。』では、おがくずをリサイクルして環境に優しい粘土を作っている町工場を特集する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週月曜日 深夜0時45分放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)