2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
3月14日(月)の放送では、IT初心者ながらスマホアプリをゼロから開発した「世界最高齢のプログラマー」を特集した。
◆「インターネットは自分の世界を広げる」
2017年、81歳の時に独学でiPhoneアプリ『hinadan』を開発した若宮正子さん。
雛人形を雛壇の正しい位置に並べるというこのゲームは、現在までに14万ダウンロードを突破。指先を使い、頭の運動にもなると人気を呼んでいる。
「年寄りが楽しめそうなものってないとよく聞いていたので、年寄りが喜びそうなアプリはやっぱり年寄りでないとわからないということで、これ(hinadan)を作りました」(若宮さん)
もともと若宮さんがインターネットに興味をもったのは、50代後半のこと。
58歳でPCを購入し、SNSで活動するうちに「インターネットは自分の世界を広げる」と感じるように。その感覚を同世代の人にも伝えたいと思ったのが、高齢者にむけてデジタル活用を普及する活動のきっかけになった。
80代からプログラミングをはじめた若宮さんの活動は米アップル社にも届き、CEOのティム・クック氏にも面会。「最高齢のアプリ開発者」として紹介されたこともあるという。
最近では七草粥をモチーフにしたアプリ『nanakusa』(ななくさ)も開発。同世代の使用者目線でのアプリ開発に努めている。
高齢者とデジタルをつなぐ若宮さんが未来に叶えたい夢は?
「デジタルが、面倒な操作手順などの勉強をしなくても、水道や電気のように誰もが普通に使えるものになってほしいです。IT側も我々に近寄ってきて、私たちもITの方に近寄っていって、(両方を)結ばせる、そういう形にしていくことが大事ではないかと思います」
なお、『しあわせのたね。』次回3月21日(月)の放送では、1日100食を売り上げたら閉店する京都の飲食店を特集する。
※番組情報:『しあわせのたね。』
毎週月曜日 深夜0時45分放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)