一輪車がイスに、街灯が室内灯に!モノの新たな可能性を導く“アップサイクル”という考え方

2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、貧困や男女差別、環境問題などさまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

1月30日(土)の放送では、浜松市でレンタルスタジオを運営する羽広雄太さんに話を聞いた。

いま僕が座っているのは一輪車を椅子にしたものです。けっこう座り心地もいいです。ここにはアップサイクルされたものがたくさんあります」(羽広さん)

“アップサイクル”という言葉には、元の製品よりも価値の高いモノに生まれ変わらせるという意味がある。

羽広さんが運営する『UPCYCLE STUDIO』には、アップサイクルされたユニークなデザインのインテリアがズラリ。

たとえば、使わなくなった街灯を室内灯にしたもの。街灯を近くで見る機会は少ないので、子どもたちに大人気だという。

また、取り壊したビルから回収してきたロッカーで作った階段も。収納力バツグンだ。

さらに驚くべきことに、『UPCYCLE STUDIO』の施設自体も保育園を丸ごとアップサイクルしてつくられたという。

◆4児の父親が見つめる子どもたちの未来

羽広さんがこの活動をはじめたきっかけは、4人の子どもと生活しているからこその“気づき”だった。

子どもが4人いるんですけど、家のなかのモノがあふれていて、そういったあふれているモノの価値をもう一度見つめなおしたいっていうところが原点」(羽広さん)

羽広さんが見つめるのは、子どもたちの未来。地元企業や教育機関が一体となって社会を支えていきたいと考えている。

「誰も思い描けないような社会がこれから待っていると思う。そのときに子どもたちを支えるのが学校教育のみだけだと、まかないきれない時代になっているので、企業や社会が子どもたちに教育という形で寄り添うと、いい社会になっていくのではないか」(羽広さん)

新しい価値観で未来に豊かさを。羽広さんは子どもたちの未来のため、モノのあらたな可能性を導いている。

なお、次回2月6日(土)放送の『しあわせのたね。』では、着なくなった制服を買い取り、おさがりとして販売している女性を特集する。

番組本編をYouTubeで配信中!

番組情報:『しあわせのたね。
毎週土曜日 午前9:55~10:00放送、テレビ朝日(※一部地域を除く)

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