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宇賀なつみアナ、焼きたての美味しさに感動!佐賀県・唐津市で168年間愛されてきた銘菓

いま知っておきたい話題や気になるニュースをお届けする朝の情報番組『モーニングショー』では、月~金の日替わりコーナーが放送されています。

水曜日は、宇賀なつみアナウンサーが、伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性から人生を素敵に過ごす秘訣などに密着する名物コーナー「継ぐ女神」をお届け。

11月21日(水)の放送では、佐賀・唐津市で168年間愛されてきた銘菓「松露饅頭(しょうろ・まんじゅう)」で知られる和菓子店「大原老舗(おおはら・ろうほ)」の6代目女将、大原清美(おおはら・きよみ)さん(52)に、宇賀アナが迫りました。

◆地元銘菓「松露饅頭」で知られる和菓子の名店「大原老舗」6代目女将・大原清美さん

「松露饅頭」1個98円、24個入り2592円(共に税込み)24個入りはお取り寄せ可能

江戸時代に当時の藩主が名付けたという、由緒ある松露饅頭。真ん丸い見た目が、松林に生える松露(しょうろ)というキノコによく似ているところからその名が付けられたんだとか。今でも1日7000個ほど売れる大人気商品なんだそうです。

◆先代店主自慢の骨董コレクションに“高額査定”が続々

大原老舗の店内には、骨董品を展示するスペースが設けられています。それらはいずれも清美さんの義父である5代目店主・令光(よしみつ)さん(87)のコレクションなんだとか。番組ではその中のひとつ、「小説家・武者小路実篤(むしゃのこうじ・さねあつ)直筆の掛け軸」を、プロ鑑定士に見ていただきました。

令光さんが骨董店で見つけて購入したというそれは「柿」と「柚子(ゆず)」が描かれたもので、「甘い柿と酸っぱい柚子、どちらにも好きな人がいるように、人の幸・不幸も単純にははかれない」という意味があるそうです。購入価格は「10万~15万円」だったといいますが、今回の査定額はなんと「80万円」でした。

好結果に喜んだ令光さんは、今度は「最も気に入っている」という四角い大皿を出してくださいました。それは、唐津を代表する陶芸家「13代 中里太郎右衛門(なかざと・たろうえもん)」の作なのだそうです。こちらの買い値は「100万円」だったそうですが、鑑定額はなんと10倍の「1000万円」。作品数が少ない作家だったため、希少性がとても高いのだそうです。

◆昔ながらの手作業で1個1個、真ん丸に焼き上げられる「松露饅頭」

宇賀アナは、佐賀銘菓「松露饅頭」の製造現場へ特別に入れていただきました。炭からガスへと熱源は変わったものの、「作り方自体は江戸時代から全く変わっていない」という松露饅頭。その特長である「真ん丸い形」は、一体どんな方法で作られるのでしょうか?

宇賀アナが見せていただいたのは、生地を流し込む「鉄製の型」です。それはまるで「たこ焼きの鉄板」のよう。へこみの部分へ流し込んだ生地の上に餡(あん)をのせ、片面が焼けたら斜めにし、フタをするような感じに生地をかけていきます。たこ焼きと同じ要領で少しずつ回しながら形を整えていき、やがて松露饅頭の特徴である真ん丸さが生まれます。

宇賀アナは、清美さんのご厚意で松露饅頭を焼かせていただくことになりました。「厚さ1.5mm」という薄い皮を「破れ」も「焼きむら」もなく焼き上げるのは、素人には至難の業。宇賀アナの顔に緊張の色が浮かびます。清美さん直々にご指導いただきましたが、やはり結果は今ひとつで、皮の厚さにも焼き目にもばらつきが出てしまいました。

熟練の職人さんの手作業で作られた松露饅頭をいただいた宇賀アナは、焼きたての美味しさに感動! 「周りの生地がサクサクで、餡がたっぷり! なのに全然、重たくない」と感嘆の声を上げていました。焼きたての松露饅頭の美味しさは広く知られており、焼き上がったタイミングで来店できたお客様は大喜びだそうです。

◆夫が考案した“新商品”に清美さんが不満を抱く理由は?

「ぷりん(バニラ・ココア)」各152円(税込み)

清美さんが大原老舗へ嫁いできたのは、今からおよそ30年前。その間に5人もの子宝に恵まれたといいます。先代の時代は「とても良かった」という経営も、清美さんたちの代になると徐々に下降していったんだとか。いかに「地元名物」といえども時代の流れには勝てず、家族一同で「なんとかしなければ」と考えるようになったそうです。

そんな中、清美さんの夫で6代目店主の潤一(じゅんいち)さん(58)が思いついた新商品が「ぷりん」でした。しかし清美さんは、「何の相談もされずに突然作られた」というこの商品に不満を抱いているそうです。「見た目も可愛らしくないし、松露饅頭とのつながりも特に感じられない」と清美さんはおっしゃいます。潤一さんは職人気質で、「味」には人一倍気を遣うものの、それ以外は無頓着。地味なパッケージで、店の隅にぽつんと置かれてしまっている状態なので、「いくら美味しくてもこれでは売れるはずがない」と清美さんは思っているんだとか。

無口で、仕事に関しては頑固一徹な潤一さんに、どうしてもひとこと言いたかったという清美さん。「自分も同じ職人になれば話を聞いてもらえるのではないか」と考え、なんと「50歳」にして松露饅頭作りの修行を始めたといいます。それから1年が経った今、この取材を絶好の機会と捉え、ついに夫に物申すことに! 「何かを始める時には事前に相談して欲しい。ちょっとでも自分を頼ってもらえたら嬉しい」と思いのたけを口にする清美さん。それに対して潤一さんは「考えておきます」と答えてくださいました。

さらに潤一さんは「妻が松露饅頭を焼きだしたことはもちろん知っているし、よく頑張っているなと思っていた」と、清美さんの努力を認めてくれていました。予想外のねぎらいの言葉を受けて、「もっと可愛いパッケージにしたい」「少しは松露饅頭との関わりの感じられるものにして欲しい」といった「ぷりん」への不満の方は口に出せなくなってしまった清美さんなのでした。

◆他人を変えたいなら、まず自分から

今回、清美さんへの取材を通して宇賀アナの心に残った「女神の一言」は、「他人を変えたいなら、まず自分から」です。「夫からもっと頼られたい」とずっと思っていた清美さんでしたが、ある時「頼られたいなら、頼られる存在になればいいんだ」と気がついたんだとか。「そのためには自分が行動しなくては」と考え、職人修行を始めたといいます。

「家事」と「店の仕事」をこなしたあと、夜遅くまで饅頭を焼く練習を続ける日々は、当然ながら楽なものではありません。その努力を認めてくれたからこそ、潤一さんも「これからはちゃんと相談する」と約束してくれたのです。もしかしたらこの先、「夫婦合作の新銘菓」が店頭を飾る日が来るかもしれません。

※大原老舗(おおはら・ろうほ)唐津本店
住所/佐賀県唐津市本町1513-17
TEL/0955-73-3181
営業時間/8:30~19:00
定休日/1月1日・2日のみ
◇お取り寄せの詳細は店舗に直接お問い合わせください。

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