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石原良純、「美味い」と満足げ!千葉・鋸南町で味わえる“ミントの天ぷら”

いま知っておきたい話題や気になるニュースをお届けする朝の情報番組『モーニングショー』では、月~金の日替わりコーナーが放送されています。

月曜日は、石原良純さんが、様々なテーマを立てて楽しむ「散歩」や、第二の人生を「地方移住」で輝かせている方々などを紹介する名物コーナー「良純未来図」をお届け。

10月29日(月)の放送では16年前、千葉・鋸南町(きょなん・まち)へ同県内の松戸市から移住して「手打ちそば処 こぶし」をオープンさせた神野洋一(かみの・よういち)さん(66)・悦子(えつこ)さん(67)夫妻に石原さんが迫りました。

 

◆千葉・松戸から鋸南町へ移住した神野洋一さん・悦子さん夫妻

神野夫妻が暮らす鋸南町は、海の幸に恵まれた内房の町です。温暖な気候を利用した「すいせん」の栽培も盛んで、12月から2月にかけては美しく町中に咲き誇ります。

◆洋一さんの「手打ちそば」と悦子さんの「天ぷら」が自慢メニュー

「せいろ」680円、「季節の天ぷら」850円(共に税込み)

石原さんは、神野夫妻の自慢のお店に案内していただきました。「こぶし」という店名は、洋一さんの大好きな歌謡曲「北国の春」に登場する「こぶしの花」から取ったものだそうです。店の前では、オープンの際に植えたというこぶしの木が大きく育っています。

およそ20席の店内で出されている看板メニューは、小麦粉2:そば粉8の割合で打たれる「二八そば」。北海道から取り寄せたそばの実を石うすで毎朝ひくところから始まる「こだわりの手打ちそば」なんだとか。

洋一さんの手打ちそばは、食べ方にもこだわりがあります。添えられた薬味は、ワサビではなく「辛み大根」。これは洋一さんが自家栽培したものなんだとか。ピリッと辛いのはワサビと変わりませんが、洋一さんによれば「辛み大根には適度な“甘味”もあって、そばとの相性が非常に良い。そばと薬味がお互いの風味を引き立て合う」といいます。石原さんも、初めての味わいを楽しんでいました。

洋一さんの手打ちそばと並んで評判なのが、悦子さんの揚げる「天ぷら」です。おくら、むかご、うどの花など全部で8種類あって、ほとんどの野菜が自家栽培なんだとか。石原さんは「ミント」の天ぷらをいただきましたが、「天ぷら油の香りとはまた違った広がりがあって美味い!」と満足げな様子でした。

◆こだわりの味が評判を呼び、オープン間もなく軌道に乗った経営

移住前は、東京の食品会社で働いていたという洋一さん。専業主婦の悦子さんと共に3人の子どもを育て上げました。鋸南町へ来たきっかけは、洋一さんが肺炎を2度患ったことだったそうです。2度目のものは40日の入院を余儀なくされるほど重かったため、洋一さんは「周囲の人たちに迷惑がかからないよう、今の仕事は辞めて新しいことを始めるべきではないか」と考えるようになったといいます。

第二の人生を模索した際、洋一さんの脳裏に浮かんだのは、趣味としてやったことのある「そば打ち」でした。もちろん趣味と職業では全く異なりますので、洋一さんは会社で働くかたわら、地元のそば店で平日の夜と休日に修行を始めたといいます。そんな生活を1年半続けた後、50歳で早期退職した洋一さんは「そば屋として独立したい」という想いを悦子さんに伝えました。その気持ちを悦子さんはくんでくれて、夫婦で店を出すことになったといいます。

こうして2002年に鋸南町へ移住し、車の利用客に便利な県道沿いに念願のそば店をオープン。土地と建物の取得に2000万円ほどかかったそうですが、退職金と貯金、そして金融機関からの800万円の借り入れでまかないました。石原さんも堪能した「辛み大根で味わう手打ちそば」は地元客にも観光客にも評判となり、店はオープンしてすぐ軌道に乗ったといいます。

◆店で使う野菜を自家栽培する町営農園

手打ちそばと天ぷらを堪能した石原さんは、神野夫妻の借りている畑へ連れて行っていただきました。自宅から車で20分の場所にあるそこは、鋸南町が運営している農園なんだとか。町営のため、レンタル料は「年間2000円」と格安です。こちらの畑で作られている野菜は、なすやピーマン、オクラなどおよそ20種類。店のウリである辛み大根は、ひと冬で1年分(およそ300本)を作るそうです。

畑は、悦子さんにとっては“社交場”でもあるんだとか。地元の友達と顔を合わせた際には畑仕事そっちのけでおしゃべりに興ずるといいます。

◆移住によって深まった夫婦の絆

鋸南町に移住して早16年の神野夫妻。洋一さんは、移住したことで「夫婦一緒にいることの大切さ」に改めて気づいたといいます。「生まれ変わっても一緒になる2人かもしれない」と語る悦子さん。そんな仲むつまじい神野夫妻は、休日も一緒に過ごすんだとか。釣りが趣味の洋一さんと、連れだって房総の海へ出かけるんだそうです。

そば店の開業後、なんとおふたりは「13年間無休で働き続けた」んだとか。「遠くから来てくれたお客様がいたら申し訳ないので店は閉められない」という洋一さんの考えによるものだったそうですが、悦子さんもそれに同意しました。しかし14年目を迎えたとき、「これまで店が無事に続けられてきたのは、移住して夫婦が仲良くなれたおかげだ」と気づき、洋一さんは初めて休業日を設けたそうです。

現在は「毎週木曜日」が定休日となり、悦子さんはそれを楽しみにしているんだとか。「2人で遊びに出かけたりすることが嬉しい」と語る悦子さん。実は今月の初めには「開店以来初の長期休暇」を取ったのだそうです。悦子さんの誕生祝いを兼ねて、5日間休んで東北6県を回ったんだとか。それを聞いて、石原さんはホッと胸を撫でおろしたといいます。

手打ちそば処 こぶし千葉県安房郡鋸南町横根327-3

TEL/0470-55-9505

営業時間/11:30~19:00

定休日/木曜(祝日の場合営業して翌日休業)

交通アクセス/富津館山道路「鋸南保田IC」から車で約10分

 

※鋸南町への移住の問い合わせ先「鋸南町役場 総務企画課 企画財政室」

住所/千葉県安房郡鋸南町下佐久間3458番地

TEL/0470-55-4801

開庁時間/8:30~17:15

閉庁日/土・日および祝日

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