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「羽生結弦くんの点数も狙えるかも」樋口新葉、“ルール改正”で高得点に意欲

今日10月26日(金)から始まる『グランプリシリーズ・カナダ大会』。

『グランプリシリーズ』の第2戦となる今大会に出場するのが、今年3月の世界選手権で銀メダルを獲得した樋口新葉(17歳)だ。

©テレビ朝日

樋口は昨季『グランプリシリーズ』で2戦ともに表彰台に上り、上位6選手のみが出場できる『グランプリ・ファイナル』に初進出。

しかし、迎えた『グランプリ・ファイナル』では最下位、『全日本選手権』でも4位に沈み、平昌五輪出場はあと一歩叶わなかった。

昨季は悔しいシーズンとなったが、シニア3年目の今季は「挑戦する年にしたい」と意気込んでいる。

©テレビ朝日

2018年シーズンより、フィギュアスケートの採点ルールが大幅に改正。特に出来栄え点(GOE)の幅は±3の7段階から、±5の11段階に拡大され、大きな変更となった。

これにより狙えるかもしれない「夢のような高い点数」について、樋口が語ったインタビューを紹介する。

◆羽生と同じ「ショートで100点も狙える」

――ジャンプのルール改正がありましたが、GOE(出来栄え点)を取るために何か考えていますか?

樋口:例えばフリーだけで160点とか女子でも全然出せるようなルールになったので、夢のような高い点数を夢じゃないという風に思えています。

そのすべての要素でプラス4とかを取れるようにして、自分の自己ベストを大きく伸ばしたいなというが今の目標なので、ショートでも70点じゃなくて80点、90点、100点をもらえるようにしていきたいです。

――「高い点数が夢じゃなくて現実的になった」というのはGOE幅の拡大に関してのことが1番大きいですか?

樋口:去年までは技の出来栄え点が±3しかなかったのが±5になったので、その差はすごく大きいと思います。

満点を出したらショートとかで100点、90点とかも余裕で狙えると思います。

そこを本当に意識してショートで100点を取ったら、ソチ(五輪)の時の羽生(結弦)くんの点数と一緒になるので、それはすごい夢だなと思います。

――プラス4やプラス5を取っていくためには、何が大事になってくると思いますか?

樋口:プラスに見えるような難しい入りでのジャンプ、早い回転のスピンなどを練習して、試合でもそれを出して、プラス5とか4を取れるようにしたいなと思っています。

かつ、余裕を持って滑れれば、スケーティングスキルも上がっていくという風に考えています。

◆12月31日から書き始めた“練習ノート”

©テレビ朝日

――日記を書き始めたと聞いていますが、何を書いているんですか?

樋口:感想や、その時思ったことを書きたいときに書いている感じです。

毎日書いているわけでもないし、決まったことを書いているわけではないんですけど、なんとなく自分で思ったことと練習で思ったことで気づいたことや感想を残しています。

世界選手権の時は「勝ったー!」とか書いていますね。

――見返したりとかは?

樋口:します。

――それに対してどんな気持ちになります?

樋口:意外と良い成績の時も、次に向けての課題というか自分がダメだったところを書き残したりしていて。

それをシーズンオフ中に見返したりすると、こういうところに気をつけていたし、こんなところまで気をつけていたというのを考え直すことができるので、すごく良いことだったかなと思います。

――昨年12月31日に書き始めようと思ったのはなぜですか?

樋口:新年になって、今日からは気持ちを切り替えてやろうとかでもいいのですが、それだとプラスのことしか書けないと思って。

悔しくてたまらない時の気持ちとか、何がダメだったとかを書き残しておきたいと思いました。

そうすれば、また同じことになった時にもそこから良くなったことを書いてあるので、それを見直せば、こういう気持ちでやっていたから次はできるという風に考え直すことができるのではと思っています。

©テレビ朝日

――日記を書くことで自分の中で変化とかありますか?

樋口:ストレス発散的な感じですね。

『全日本(選手権)』で怪我したこととか、こんな風にやっていたのにとか、でも「がんばろう」とか書いてあるんですけど、また次のページ見たら「ダメだ」とか書いてあったり…最初は不安定だなと思います。

――基本的に書くことは、その時の自分の思っていることですか?

樋口:気づいたこととか感想とか、練習でもう少しこうした方がいいと思ったことなどを書いています。

――今年の『グランプリシリーズ』はどんな風に戦っていきたいと思っていますか?

樋口:オリンピックで活躍した人も、そうじゃなかった人も出てくる試合なので、また新しい戦いだと思っています。

悔しい気持ちをぶつける人とか、新しい挑戦をしたい人とかたくさんいると思うんですけど、自分も周りに負けないように、また新しいことに挑戦していけたらいいなと思います。

――樋口選手にとっては、悔しさをぶつける『グランプリシリーズ』になるのか、挑戦する『グランプリシリーズ』になるのか、どちらですか?

樋口:挑戦をする年にしたいです。

――去年は「どうしてもファイナルに出たい」とおっしゃっていましたが、今年はどうですか?

樋口:もうあまりこだわらずに、自分ができることを毎回試合で出すことだけを考えて試合に臨みたいと思っているので、本当にマイペースに『全日本(選手権)』まで上げられたらいいなと思います。

――点数へのこだわりは?

樋口:それはさすがにあるのですが、去年ほどはないです。

去年よりももうちょっと落ち着いて滑れるというか試合に臨めるというか、力を抜いて試合や練習をできるようにしたいです。

――目標は?

樋口:今シーズンの目標は『グランプリシリーズ』で2戦とも表彰台というか優勝すること。

あとは『全日本(選手権)』での優勝と215点を出すことです。

まずは『グランプリシリーズ』でしっかり練習してきたことを出して、1試合毎に自分のレベルを超えていけるようにしたいです。

※番組情報:テレビ朝日系『フィギュアスケートグランプリシリーズ世界一決定戦2018』

<カナダ大会>
主な出場選手:
男子 宇野昌磨、友野一希、ブラウン(アメリカ)
女子 樋口新葉、松田悠良、山下真瑚、メドベージェワ(ロシア)
10月27日(土)よる9:00- 男女ショート
10月28日(日)よる9:00- 男女フリー

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