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新井貴浩の一言で「やってやろうと思った」野村祐輔、悲願の日本一への決意

「今シーズン、ここがゴールではないです。“日本一”というゴールに向かって、まだ戦いは続きます」(緒方孝市監督)

圧倒的な強さでセ・リーグ優勝を決めた日、広島は既に“日本一”へと気持ちを切り替えていた。

©テレビ朝日

3年連続でリーグ優勝をしながら、いまだ掴めていない「日本一」の称号。

そんな悲願のタイトル獲得に向けて、並々ならぬ思いを抱いているのが野村祐輔だ。

©テレビ朝日

昨年2017年、横浜と争ったクライマックスシリーズ・ファイナルステージでは、第2戦で先発を任されるも、5回4失点を喫して敗戦。

後がなくなった第5戦でも、本塁打2本を浴びるなど3回3失点で降板。チームも敗れ、結果的に日本シリーズ進出を逃すことになった。

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その尾を引くように、今季は野村にとって「苦しい1年」となる。

プロ7年目にして初めて開幕投手に抜擢され勝利投手となるも、4月下旬に背中の筋挫傷で戦線離脱。

およそ2週間 大事を取り、実戦復帰となった2軍戦の打席では、右ひじにデッドボールを受けるアクシデントが襲う。

歯車が狂い、シーズンを通して満足な成績を残すことはできなかった。

その一方で、チームは野村を欠きながらも、4月下旬からセ・リーグの首位争いで独走する。

「もちろん応援はしていました。けど内心、自分が悔しい、はがゆいというか、自分に対してそういう思いがありましたね」(野村)

◆忘れられない7月7日の巨人戦

そんなシーズンの中で、野村には開幕戦と同じくらい忘れられない試合があるという。

それはケガから1軍に復帰して3戦目、7月7日(土)の巨人戦。野村は“特別な思い”で、先発のマウンドに上がっていた。

無失点で迎えた7回、2アウト2塁1塁。ホームランが出れば逆転の場面と最大のピンチを迎えていたが、野村は冷静だった。

このピンチを見事に乗り越え、7回を無失点に抑えて勝利投手に。今季のベストピッチングを見せた。

試合後、ヒーローインタビューで野村は“特別な思い”を語った。

「広島は大雨で災害がありまして、なんとか広島に少しでも明るいニュースが行けばと思って、そのために投げました」(野村)

この試合の前日に襲った「西日本豪雨」。河川の氾濫や洪水、土砂くずれなどで、広島や岡山に甚大な被害をもたらしていた。

©テレビ朝日

「すごく胸が痛くなった。大変な思いをされているなというのはすごく思いました。野球どころじゃないと。生まれ育った故郷の近くも、すごい被害を受けていましたし。一番被害を受けた真備町の近くでは、中学校の頃、野球をやっていたこともあったので」(野村)

野村が秘める、人一倍強い故郷・倉敷への思いは、練習で使っているグラブにも表れている。

「倉敷がデニムの発祥ということで、デニムの生地で。岡山県と言えば桃太郎で、桃太郎は普通の旗を持っているんですけど、鯉のぼりにしてもらって。目標である“日本一”を鯉のぼりに掲げました」

©テレビ朝日

被災した故郷と広島のために、今年こそ日本一を捧げたい思いは強い。

◆新井貴浩「ピッチャー陣をお前が引っ張っていけ」

今季限りでの引退を表明している新井貴浩とは、一昨年のシーズンオフに食事をする機会があった。

その際に新井が放った一言が、今でも心に残っているという。

「ピッチャー陣をお前が引っ張っていけ」(新井)

自分自身でも引っ張っていきたい気持ちはあったが、新井の一言で背筋が伸び、「やってやろう」という気持ちになった。

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「本当にチーム自体を良くして頂いたので、最後、みんなで日本一になれるようにという気持ちでやっています」(野村)

主砲として、ムードメーカーとしてチームを牽引してきた新井の花道を飾るため、ナインは結束を強めている。

いよいよ10月27日(土)、本拠地で負けられない戦いが幕を開けようとしている。

「やっぱりどうしても勝ちたいです。また最後、広島全体で喜びたい」(野村)

自身の雪辱を果たすため、故郷と広島、新井のため…野村は静かに燃えている。<制作:テレビ朝日野球>

※放送情報:「SMBC日本シリーズ2018」テレビ朝日系列にて放送
・第1戦 広島vsソフトバンク @マツダスタジアム
10月27日(土)よる6時30分~ ゲスト解説:松坂大輔

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