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せんだみつおの華麗なる交遊録!丹波哲郎の「大霊界」話に、長嶋茂雄がポカーン

©テレビ朝日

レギュラー番組を10本あまりも抱え、人気絶頂だった70年代後半にからだを壊し、長期入院を余儀なくされたせんだみつおさん。

約半年後に復帰するも、2本残っていたレギュラー番組もほどなくして終了。自ら売り込みにも回ったが、「また有名になったら使ってやる」というシビアな対応をされたという。スロット店の経営等、副業にも手を広げるが、あえなく失敗。負債を背負うなど、数々のアクシデントに見舞われる。

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◆同期は小倉智昭、西田敏行、高田純次

―時代の移り変わりを感じたのは?―

「昔、僕と大島さと子さんがお笑い番組の司会をやってたんですよ。そこに『爆笑問題』さんがいたんですよ。今でも覚えているけど、暗い2人だったんですよ。爆笑でも何でもなく、屁理屈こねた笑いで、暗いなぁと言うのが、爆笑さんを見た最初の印象。

だけど、その後の『ツービート』は面白かったし、『毒があっていいなぁ』って思った。今や『ツービート』は滅多にコンビで見ることはなくて、爆笑さんの時代じゃないですか。だからこの世界だけはわからないですね」

―想像もしてなかったことが現実にありますからね―

「そうですよ。まさか子役から出た坂上忍さんが、ああいう饒舌な司会をやるようになるとは誰も思わなかったし、小倉(智昭)さんは、昔、山城新伍さんの『アイ・アイゲーム』(フジテレビ系)という番組でナレーションをやってたんですよ。それが今、大変なポジションを占めているでしょう? だからこの世界だけはわからない。

諦めちゃいけないけれども諦めてもいいし…。ただ、『運』と『縁』と『タイミング』という3本柱があるんですけど、それが来たときに、その人が実力を持っているかどうかですよね。だから坂上さんは持っていたんですよ。ちゃんといるんですよね、そういう人が」

―せんださんは大橋巨泉さんの事務所にいらしたそうですね―

「そうです。僕と小倉智昭さんがいました。小倉さんはテレビ東京をやめてね。僕は破竹の勢いで。だから不思議ですよね。同期が多いんですよ。同じ年の生まれというと、小倉さん、評論家の寺島実郎さんもだし、西田敏行さん、高田純次さん…みんなすごいよね」

―大橋巨泉さんはどんな方でした?―

「大橋巨泉さんは、『11PM』(日本テレビ系)という番組をやり始めてから英語学校に通ったんですからね。あの人は昔からペラペラペラペラ喋れたみたいなこと言ってるけど、一応ジャズ評論家だから多少の英語はできたんでしょうけれども、それはやっぱり努力の人なんですよ。

麻雀は学生時代からやっていたんですが、競馬は弟さんの哲也さんに教えてもらってね。ゴルフやボウリングも貧乏な音楽評論家時代はできなかったわけですけど、それを全部『11PM』という番組で遊びを仕事にしちゃいましたからね。それはすごいことですよ」

『おんな太閤記』や『春日局』などNHKの大河ドラマにも俳優として出演しているせんださんだが、NHKに出演することになったきっかけは、『金曜10時!うわさのチャンネル!!』(日本テレビ系)での驚くべき行動だった。

「あの番組は生放送だったんですけど、和田アキ子さんがコマーシャルのときに『お前、NHKに出たことがないだろう?』って言うから、『NHKはないなぁ』って言って、大道具さんに紙をもらってマジックで『NHK出たい』って書いて、エンディングで首から下げて踊ってたんですよ。

そしたらそれをたまたまNHKの演出家・深町幸男さんが見ていて、『北上山系』というドラマに呼んでくれたんです。それから『おんな太閤記』にいくわけですよ。だからやっぱり人間やってみないと分かんないですね(笑)」

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◆森繁久彌さんがきっかけで家を購入

―よく自虐ネタもされていますが、本当にダメかもしれないと思ったことは?―

「ありました。副業をやってね。失敗したときに負債ができて。スロット店みたいなこともやったし。病気の後からですね。昭和55年か56年ぐらいかな。上の子供が生まれたのが55年だから、いろんなことを考えて、何かで食っていこうと思ったんでしょうね」

―不動産もですか?―

「不動産はやらなかった。ただ『コント赤信号』の渡辺正行君に家を紹介して、何%か手数料を取ったって言われてるんだけど、1文ももらってないんだよ。バブルの頃じゃないですか。土地が高騰していたから、そういう話がまことしやかに流れるんだよね(笑)」

―せんださんは、森繁久彌さんのお宅の近くだということで家を買われたとか―

「そうです。あれは昭和52年でね。多少お金が貯まったから家を買おうということになって、1000万円ぐらい予算をオーバーしたんだけど、森繁さんの家の近くだというのにひかれて、今の家を買いました。すぐ近所だったんですよ。だから仲良くしてもらってね。

奥さんが亡くなったときに昼のニュースで見て、すぐに歩いてお宅に行ったら、まだご遺体があって、先生がいて…。今でも覚えているセリフは、先生が僕を見て『最初に来たのはお前か』と言われましてね(笑)。

『悪かったですか?』って言おうと思ったけど、やめました。そういうね、気持ちは優しいんだけど、口が悪い。それがあの人の持ち味でしたね」

―冗談でメイクさんを布団の中に引きずり込もうとイタズラしたり、ユニークな方でしたね―

そういう艶話もできないし。昔はまずは軽いエロトークで場を和ませたりしてたんだけど、今は難しいですよね」

―トーク内容もだいぶ変わりました?―

「そうですね。つい最近もゴルフ場で司会をやったんだけど、『僕ら言葉を生業(なりわい)にしている連中は、よく間違えますよね、『“銀行”と“淫行”、“優しい”と“やらしい”、“花粉症”と“不感症”』って。そしたらどんどんどんどんウケてくるからね、『“フェラガモ”と“フェ…”、やめておこう』とかね。

そのくらいは生のトークだといいんだけど、テレビだと絶対に言えない。H話って、みんなとりあえず笑うんですよ。基本的に人間はみんなそういう部分を持ってるから。エッチな話をしたいって言うね。だからそれをどううまくもっていくかですよね」

―よくなめらかにポンポンと出ますね―

「そうだね。まだまだいっぱいあるよ。恋人にネクタイをもらったら『これが本当の“ネクタイ関係(肉体関係)”』とかさ。いつもそっちを考えてるからね。いやらしい奴だと思われてるんだろうなあ、きっと(笑)」

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◆長嶋茂雄さんの野球の話のはずが「大霊界」の話に?

芸能界だけでなく、角界やスポーツ界、政界にも幅広い人脈があることで知られるせんださん。コメントを求められることも多く、貴乃花親方が引退を表明した直後からオファーが殺到したが、すべて断ったという。

「良いことならいいんだけど、言えないこともあるからね。前は『貴乃花便乗タレント』なんて言われちゃったんだけど、便乗タレントで良いじゃないって(笑)。

そしたら友達に『今回は貴乃花の件でテレビに出てないけどやめたの?』って言われてね。『今回は何も言わないよ』って言ったら、『そうなの?俺はしょっちゅう人のふんどしで相撲取るのかと思ったよ』って言われて面白かったよ(笑)」

―長嶋茂雄さんとのお付き合いも知られてますね―

「長嶋さんには一昨年、会食していたときに『まだ芸能界やめてなかったんですか?』って聞かれちゃった。やっぱりテレビには定期的に出てないとダメ(笑)。

長嶋茂雄さんと丹波哲郎さんを会わせたのは僕なんですよ。丹波さんが『お前は長嶋さんと仲がいいらしいな』っていうから、とぼけて『どこの長嶋さんですか?』って聞いたら『ジャイアンツの監督だ』って。

『今度食事会でもやるのか?』って言うから、つい言っちゃったんですよね。そしたら丹波さんが来ちゃってね、呼びもしないのに。長嶋さんが野球の話を一生懸命しているのに、一時間ぐらい『大霊界』の話になっちゃって(笑)」

―長嶋さん、驚かれたでしょうね―

「ポカーンとしてましたね(笑)。僕が『すみません』て言ったら『うーん、しょうがないですね』って言ってましたけどね。

で、その後、ハワイの飛行場のVIPルームでまた会っちゃったんだって。長嶋さんがいたら、丹波さんが入って来て、そこでまた『大霊界』の話になったみたいで、『もう参りましたよ』って(笑)。

おまけに『俺は、野球はほとんど見ないけどな、君の野球を応援するって言ってくれました』って(笑)。丹波さんはやっぱりすごいよね(笑)」

 

◆人生初の表彰状授与のお知らせが…

昔はビーグル犬を2匹飼っていたというが、現在は猫5匹と暮らしていて、朝から一緒に遊んでいるそう。

「11月にワンニャンのトークショーやるんですよ。主催でね。『命なんだから物扱いしないで』っていうキャンペーンの一環として、ボランティアでトークショーをやるんです。僕の通っている動物病院の先生に頼まれて。

僕は『子供をいじめたり、動物を虐待するやつは厳罰に』という考えなんですよ。命があるのにかわいそうだよね。日本の殺処分される犬猫の数は、平成28年度で59,298頭(環境省自然環境局の「動物愛護管理行政事務提要」)いるんですよ。

ドイツはゼロだといわれている。ちゃんと去勢、避妊してね。ちゃんと考えて行動している。そういう意味では、はっきり言って、日本はまだまだ文明国じゃないんですよ。命をもっと大切にしてほしい」

―今度表彰されると聞きましたが―

「『飛行船』という身体障がい者の方たちの組織があって、手作りの作品をご紹介するトークショーをボランティアで7年間やっていたら、今度表彰状をもらえることになったんです。

僕のファンで寝たきりの青年がいて、20何年前に会ったんです。口でカメラのシャッターを押して写真を撮ったりしていたんだけど、彼から『僕たちの組織に来てくれますか』って言われて行ったのが最初。

不自由なからだで、手芸品とか色々なものを一生懸命作っていて、『せんだみつおが来る』というと、お客さんがみんな来てくれるわけですよ。それで7年やっていたら、表彰状をくれるって言って下さって。生まれて初めてですよ、表彰状をもらうのは。 表彰状なんてもらったことないもん(笑)」

―今、一番の楽しみは何ですか?―

「散歩。みんなは徘徊(はいかい)って言うんだけどね(笑)。この間隅田川公園に行ったらね、80過ぎのおばあちゃんばっかりいる公園があるんだよ。そこに行ったら僕はもうアイドル。握手したり、写真撮ったり…面白いですよ。これがホントの『老婆の休日』。『ローマの休日』じゃなくてね(笑)」

歯切れの良いジョークがものすごい勢いでポンポンと飛び出し、思わず吹き出す。身も心も絶好調。ゲテモノを食べること以外は何でもやると万全の態勢。長男・せんだ雄太さんは俳優、長女・せんだるかさんもタレントとして活動中。父子共演も見てみたい。(津島令子)

※第1回『わんにゃん命のバトン』(犬猫の殺処分ゼロを目指した動物愛護イベント)
11月18日(日)11:00~16:00
台東区立花川戸公園 南(せんださんはトークショーに出演)

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