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渡辺大、父・謙へ最優秀主演男優賞受賞を報告「よく頑張りましたね」

©テレビ朝日

日本でワイン用のぶどうを栽培するところから始まり、世界レベルの味にして日本ワインの常識を覆した革命児たちの実話を描いた映画『ウスケボーイズ』に主演した渡辺大さん。

「マドリード国際映画祭2018」で外国語部門最優秀主演男優賞を受賞したのに続き、「アムステルダム国際フィルムメーカー映画祭2018」でも外国語部門最優秀主演男優賞を受賞。国際映画祭にて同作品で主演男優賞2冠は“初”となる。

※映画『ウスケボーイズ』
岡村(渡辺大)は、「ワイン友の会」の仲間4人と集まっては世界中のワインを飲んで蘊蓄(うんちく)を語り合っていた。彼らは日本のワインはフランスワインに叶うわけがないと思っていたが、日本ワイン界の先駆者・麻井宇介(橋爪功)の存在を知り、彼に憧れてワイン造りに没頭していく。

(c)河合香織・小学館 (c)2018 Kart Entertainment Co., Ltd .

 

◆最優秀主演男優賞受賞の息子に父・渡辺謙は…

―マドリードでの授賞式には奥様もご一緒に行かれたそうですね―

「子どもは預かってもらって二人で行きました。結婚して1年目に海外に行ったきりだったんです。子どももすぐできたので2人での旅行はそれ以来なくて、ちょうど結婚して10年目という節目の年だったし、彼女は初ヨーロッパ。親父もロンドンで芝居をしてましたし、僕もスペインで仕事があって…良いタイミングで全部がリンクしてる感じだったんですよね。

マドリードは2日間、バルセロナに2日間、ロンドンは1日という強行軍でしたけど、付き合ってもらいました」

―授賞式はいかがでした?―

「色々な賞があるので、午後6時スタートで11時くらいまでと結構長時間だったんですよ。それで、待っている間にカバ(スペイン産のスパークリングワイン)をちょっと飲んでいたら、時差ボケもあって結構回ったみたいで…。

発表は名前じゃなくてタイトルが先に読み上げられたので、最初は違う人が取ったものだと思ってしまって、ちょっと一瞬遅れちゃったスタートでしたね(笑)」

―マドリードでは外国語部門最優秀作品賞も受賞されました―

「うれしかったです。『良い作品だった』と思われたかったので、作品賞が欲しかったんです。みんなで受賞したという感じで本当にうれしかったですね。

海外の方が日本のワイン、そして僕を通して日本のワインを作っていらっしゃる醸造家の方々の姿を見られたんじゃないかなというのがあるので、何かそういうところをクローズアップされた方が僕はうれしかったですね。日本の中で頑張っている人たちをキャッチアップしてもらったのかなあって思って」

―ロンドンのお父様にも報告に行かれたそうですが―

「うちの家族は、お互いにあまり甘えたくないっていうのがありますし、これまでもあまり褒められることはなかったんです。どっちかと言ったら『大丈夫か?しっかりやってるか?』とか、『どういうふうに取り組んでるの?』って、心配されてばかりでしたからね。

今回はちょっと良かったということがあったので、映画に登場するワイン『桔梗ヶ原メルロー』を持ってロンドンに行きました。17年やってきて、これもまた1つの節目かなあと思いましたね」

―お父様は何ておっしゃったんですか―

「『おめでとう!よく頑張りましたね』って言われました。あと、その日(8月1日)は僕の34歳の誕生日だったので、『40歳までに良い役にめぐり会うというのが、また1つの目標だね』って言ってました」

―お誕生日もロンドンで迎えられたんですね―

「はい。でも、半分機内でしたけどね(笑)。1日の昼にはもう飛んでいたので、ぐっすり寝ていたら誕生日の1日が終わりという感じでした。時差で日本は8時間先になるので、着いたときにはもう終わっていました。

次の日にはもうすぐに仕事だったので、それがなかったらもう1日か2日、イギリスをゆっくり見たかったなあと思いましたけど、今後の楽しみということに(笑)」

マドリードの映画祭で数多くの海外の作品と出会い、海外でも勝負したいという思いが強くなったという渡辺さんもともと海外が好きで、どこででも暮らしていけるタイプだとか語学に関しても心配はなさそう

「大学では高校の英語の教職コースだったので、英語はボチボチという感じです。これからセリフであったりとか、実際に使う英語と言うのは必要になりますけど、それも今回映画祭に行って、海外の人とコミュニケーションが今まで以上に結構楽にとれていたんですよね。色々話し合うことができました。

だから、それも僕の中では外国との垣根を取る良いイベントになったかなと思っています。まずは海外で生活しながら仕事をするというのを1ヵ月ぐらいでもいいですからやってみたいですね」

 

◆ひとり立ち飲みデビュー

映画『ウスケボーイズ』までは日本ワインのことはほとんど知らなかった渡辺さん撮影は映画のモデルとなったワイン生産者の岡本英史さんが実際に作業をしている畑の隣を借りておこなわれた日照時間がワイン造りに適していることを肌で感じながら演じていたという

「僕が作業している畑の隣で岡本さんも作業してらしたので、フレームから外れると岡本さんがいるという非常に不思議な状況で…。何か一緒に形は違うけれどものすごく良い熱をもらいました。

岡本さんのほかにもモデルとなった方々が撮影の見学にいらしたりしていましたので、そういう方々に見られながらの撮影は緊張しました。モデルになった方々に満足してもらえる作品になったかなあってドキドキしています」

―ワインについての意識も変わったでしょうね―

「変わりました。フランスとかイタリアワインなどは飲んでましたけど、日本ワインに関してはほとんど知らなかったし、あまり目立たない印象しかなかったんですよね。この映画の台本を読ませていただいて初めて知りました。

岡本さんたちが造ったワインの歴史はまだそんなに古くない。認知度としては3年弱だけど、僕たちがこの台本で読んだことを映像化して、それを見た人がまた自分の舌で味わって、感じていただく。そしてそれが伝わっていくというのを全部ワンパックでできるというのは、なんかすごいプロジェクトにとりかかれるんじゃないかという期待感がすごくあってワクワクしました」

今一番の楽しみは、良いワインに出会うことそして国産のワインを知人に紹介し、感想を聞くこと映画を通して国産ワインの良さを知ってもらい、近い将来、家にワインがあるのが普通になる、そういう文化的なところまで発信していけたらと話す

この作品と出会い、ワインを飲むことが多くなった渡辺さんだが、今年は「せんべろ」(1000円でベロベロに酔える)と人気の立ち飲みにも初めて行ってみたそう

「ひとり立ち飲みデビューしました(笑)。大好きです。京都とかに仕事で行くと、結構ひとりで晩ご飯を食べることも多いので、気軽に入れるところがないかなと思って、前から気にはなっていたんです」

―京都などでは先輩の俳優さんに誘われたりすることが多いのでは?―

「そういうこともありますけど、1人だけで行くときもあるので、そういうときに1000円、それも立ち飲みなんて良いなあと思って。立ち飲み屋を京都でも2、3軒回ったんですけど、思いのほか良かったです。僕はどっちかと言うと食べる方なので、ベロベロにはなりませんでしたけどね(笑)」

俳優の仕事を続けるためにからだを鍛えることも忘れない少年時代は野球、現在はボクシング仙台ですごいお坊さんに出会ったことがきっかけでマラソンも始め、5月には今年で4度目の出場となる「仙台国際ハーフマラソン」で完走した

「マラソンはきつい。いやです!(笑)でも、人はどこかで強制して自分と向き合わなければいけないところがあると思うので。自分のことを正してというか、あれは自分とちゃんと向き合う機会です。もう膝は嫌だって言いますけどね(笑)」

世界で活躍する日を目指し、何事にも一生懸命立ち向かっていく姿がすがすがしい。“世界のダイ・ワタナベ”になる日を期待している。(津島令子)

(c)河合香織・小学館 (c)2018 Kart Entertainment Co., Ltd .

※『ウスケボーイズ』
10月20日(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。
監督:柿崎ゆうじ 出演:渡辺大、出合正幸、内野謙太、竹島由夏、橋爪功ほか

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