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メモリアル大会で、新怪物出現の予感!夏の甲子園、歴代球速上位8投手

©テレビ朝日

100回目の夏の甲子園で「平成最後の怪物投手」はあらわれるのか?

大会2日目(6日)の第2試合では、史上初の2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭が作新学院(栃木)に3-1で勝利。背番1を背負う最速148キロの柿木蓮投手(3年)が、速球とキレのあるスライダーで見事に完投した。

今秋のドラフト上位候補が、緊迫の強豪対決で本領を発揮。2枚看板の二刀流・根尾昴内野手(3年)は投手で出番がなくても、2回に第1打席でいきなり左翼線に三塁打、遊撃でプロ顔負けの好フィールディング。今春のセンバツでは、投げればワインドアップでMAX152キロ出ると自信を示していたので、今後の登板が楽しみだ。

根尾、柿木だけでなく、メモリアル大会の今夏は新怪物出現の予感。昨日5日の開幕試合で元巨人・松井秀喜氏(44)が母校・星稜ナインをバックに始球式を行い、ワンバウンド投球に「甲子園の魔物に襲われました」と笑わせたが、後輩の2年生エース・奥川恭伸投手はゴジラパワーをもらって、自己最速の150キロをマークした(試合は大分・藤蔭に9-4)。

甲子園で2年生の150キロ以上は、2013年に歴代最速タイの155キロを記録した済美・安楽智大(21=楽天)、2005年大会を制した駒大苫小牧・田中将大(29=ヤンキース)の150キロ、2011年の花巻東・大谷翔平(24=エンゼルス)の150キロに続き4人目。フォームにリキみがなく、球の威力を失わず8回に大台をたたき出して、プロ球団のスカウトは「来年のドラフト1位候補」と色めき立った。奥川は、石川・宇ノ気中で全国軟式野球大会Vを遂げた逸材だ。

近年は高校野球も打高投低。甲子園に出てくる強豪校は複数の先発投手をそろえ、継投策も珍しくない。健康管理の面からも、1人で投げ抜く絶対エースは減少している。3年生の2012年岩手大会でアマ最速の160キロをマークした大谷の登場以来、スピード感覚が“まひ”させられているが、今も時速150キロ以上の速球派は貴重な存在だ(1997年からテレビ中継でスピード表示されるようになり、2004年から場内掲示も)。

夏の甲子園の歴代上位を見ると

・佐藤由規(仙台育英、2007年)155キロ
・安楽智大(済美、2013年)155キロ
・寺原隼人(日南学園、2001年)154キロ
・菊池雄星(花巻東、2009年)154キロ
・今宮健太(明豊、2009年)154キロ
・北方悠誠(唐津商、2011年)153キロ
・釜田佳直(金沢、2011年)153キロ
・藤浪晋太郎(大阪桐蔭、2012年)153キロ

ただし全国の舞台で勝ち上がるには、速球に勝利を呼び込むプラスアルファがなければ通用しない。スピン量の少ない、いわゆる“棒球”では金属バットの餌食に。1998年大会を制覇して「平成の怪物」と呼ばれた横浜・松坂大輔(34=中日)のスライダーのように、勝負どころで頼れる変化球も必要だ。ちなみに150キロ超で全国制覇した投手は、松坂、田中、藤浪、2015年の東海大相模・小笠原慎之介(20=中日)、2016年の作新学院・今井達也(20=西武)の5人。柿木、根尾は大台突破で藤浪以来、6年ぶりの春夏連覇を勝ち取ることができるか。

今大会でNO.1投手と呼び声の高い150キロ右腕の金足農・吉田輝星(3年)は、4日目(8日)の第2試合で鹿児島実と対戦。MAX150キロの2年生エース・西純矢を擁する岡山・創志学園は、5日目(9日)の第3試合で長崎・創成館と対戦する。

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