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松坂大輔、甲子園“延長17回”のPL学園のライバル。現在は松坂グッズを売っていた

2018年夏、ついに“100回”という大きな節目を迎える夏の甲子園「全国高等学校野球選手権大会」。

©テレビ朝日

そんな高校野球で生まれた様々な感動のドラマを紹介しながら、ファン10万人にアンケートを取った「記憶に残る歴代のスゴい高校球児トップ30」をランキング形式で発表する番組『ファン10万人がガチで投票!高校野球総選挙』が8月5日(日)に放送される。

 

◆「何が何でも打たれたくない」松坂大輔のライバル

長い高校野球の歴史の中で最も語られることの多い投手といえば、1998年、横浜高校を春夏連覇に導いた“平成の怪物”松坂大輔だ。

そんな松坂の高校野球ヒストリーのなかで“伝説”とも言われる試合のひとつが、98年夏の甲子園・準々決勝第1試合の「横浜高校対PL学園」の一戦。実に延長17回まで及んだこの試合で、松坂は250球を投げ完投勝利を果たした。

そしてこの試合、松坂は“打の怪物”とも言われた最大のライバル、PL学園の4番打者を8打席ノーヒットに抑えている。

その選手の名前は、古畑和彦(ふるはた・かずひこ)。1980年生まれのいわゆる“松坂世代”として38歳になった彼はいま、松坂と意外な形で繋がっている。

©高校野球総選挙

松坂本人に当時の古畑さんについて聞くと、次のような答えが返ってきた。

「何が何でも打たれたくない、このバッターさえ抑えておけば…という気持ちが強かったですね。延長戦でも、古畑がバッターの時はチカラがまた戻るというか、どんな場面であろうとやっぱりホームランを警戒していましたし、他のバッターと比べてもより一層チカラが出たんじゃないかと思います」

こうして互いに意識していた松坂と古畑さん。2人は前述の準々決勝の試合中の延長15回、会話も交わしていた。“はぁはぁ”と息が荒い松坂に古畑さんが「大丈夫?」と声を掛けると、松坂からは「お前には絶対打たせないからな」と返ってきたそうだ。

この会話からだけでも、2人のライバルとしての“絆”が伝わってくる。

そして2人は、卒業後それぞれの道へ。松坂は、誰もが知る通りプロ野球へ。古畑さんは、大学野球の名門・亜細亜大学に進学した。

 

◆大学でスランプに…松坂との電話

しかし古畑さんは、“PLの4番”という重圧などから、大学ではスランプに陥ってしまった。本人はこう振り返る。

「結果が出なくて、人のせいにはしたくないし、自分のせいだったけれど、でも心がうまくついていかない…。外野に(打球が)飛ばない時があったんですよ。で、打撃フォームをどうしたらよいかわからない、構えもどうしたらよいかわからない。本当にやばいなって。落ち込むとかじゃなくて、笑いが出るくらいにやばかったです」

体重は10kg近く減り、古畑さんは自らを見失っていった。

ちょうどその頃、すでにプロで活躍していた松坂と電話で話す機会があったという。松坂はこのとき、「どうしたの? 試合出てないじゃん。絶対試合出ろよ!」と古畑さんにはっぱをかけた

松坂自身もこのことは記憶しており、「亜細亜大学に進んでちょっと苦労してるってことを聞いていた。いずれ古畑もプロに入ってくると思っていたので、ずっと気にしてました」と振り返る。

しかし、このスランプから古畑さんは脱することが出来ず、大学の4年間でフルイニング出場した試合はゼロ。夢であったプロ野球入りは断念した。

 

◆“松坂グッズ”を売るように

そして、大学を卒業しておよそ15年経った現在。古畑さんの姿は、神宮球場にあった。

2018年6月に神宮球場で行われたヤクルトスワローズと中日ドラゴンズの一戦。古畑さんはここで、球場外のグッズ売り場に立って松坂(中日)の応援グッズを売っていたのだ。いったい何故、そうしているのか。

実は古畑さんは、大学卒業後に様々なスポーツ施設を運営する「明治神宮外苑」に就職した。現在は野球場販売部の主任として働いており、球場の飲食・物販を統括。神宮球場でプロ野球の試合が行われる日には、グッズ売り場に立つこともある。

この日も自ら企画したという“松坂グッズ”の販促POPの下、大きな声を出しながら来場客にグッズを売っていた。

©高校野球総選挙

古畑さんは、現在について、そして松坂について、次のように話す。

「まさかこうやって神宮球場で働くことになるなんて思ってもみなかったですね。本当はプロ野球選手を目指していたので、グラウンドに立っていたいという気持ちはありましたけど、その実力がなかったのは確かなこと。諦めてふんぎりついて今の職場にいるので、悔いとか後悔は一切ないです。

他の一般の方が応援しているよりも、間違いなく(松坂を応援する)気持ちは強いでしょう。この前もPL時代の仲間たちと話しましたけど、僕らの仲間がいちばん松坂のファンなんじゃないかって。これからもずっと応援し続けたい。

いま大谷(翔平)選手などが出てきていますが、やっぱり僕らは“松坂大輔がナンバー1”という気持ちしかない。常に世代の中心を走ってきて、後退してもまたさらに上を目指している姿は、僕らの世代だけじゃなくいろんな世代に影響していると思う。本当に素晴らしい選手だと思いますね。僕らもそれに乗っかって頑張っていきたいと思っています」

それぞれ別の道を歩み、それぞれ苦労も重ねた末、今また意外な形で“繋がって”いる高校野球のかつてのライバル。松坂と古畑さんのような絆で結ばれたライバルが、100回目の大会でも生まれることだろう。<制作:高校野球総選挙>

そして、ファン10万人の投票による「記憶に残る歴代のスゴい高校球児トップ30」で、松坂大輔は何位に入っているのか? 8月5日(日)放送の『ファン10万人がガチで投票!高校野球総選挙』、絶対に見逃せない!

※番組情報:『ファン10万人がガチで投票!高校野球総選挙
2018年8月5日(日)よる6:57~よる11:05、テレビ朝日系24局

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