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トヨタ、8つのSSを“完全制覇”。2年連続優勝へ【WRC:ラリー・フィンランドDAY3結果】

現地時間の7月28日、WRC(FIA世界ラリー選手権)第8戦「ラリー・フィンランド」のデイ3が開催された。この日はSS12からSS19まで8箇所のSSで戦いが行われたが、“完全制覇”したのはトヨタだった。

©TOYOTA GAZOO Racing

SS12のステージトップをオット・タナックが取ったのを皮切りに、タナックはSS16まで5本連続でSSステージトップを獲得。そしてSS17からSS19は、昨年ここでWRC初優勝を成し遂げたエサペッカ・ラッピが3本連続でトップを取った。

さらに、SSトップこそないが、エースドライバーのヤリ‐マティ・ラトバラはSS2位が5本、SS3位が2本、SS4位が1本とすべてのSSをトップ5位内にまとめ、SS16からSS18にかけての3本に至っては、トヨタがSSトップ3を独占し続けるという圧倒的な走りだったのだ。

©TOYOTA GAZOO Racing

こうして土曜日を終え、トップは初日からその座を守り続けるトヨタのタナック。2位にはトップから39秒遅れのマッズ・オストベルグ(シトロエン)、3位は同44秒4遅れでラトバラ(トヨタ)と、トップ3は金曜日と変わらない。

変わったのは4位以下。4位には前日8位からジャンプアップしたトヨタのラッピがトップから1分20秒6遅れ、5位に同1分29秒6遅れでヘイデン・パッドン(ヒュンダイ)、6位は同1分45秒1遅れでティーム・スンニネン(フォード)、7位は同2分7秒6遅れで王者セバスチャン・オジェ、8位には同2分17秒9遅れでエルフィン・エバンス(フォード)が続いている。

この先のチャンピオンシップを考え、前日にはチームオーダーでフォードのエバンスが王者オジェに先行を許した。となると、最終日も非情なチームオーダーが母国ラリーのスンニネンに下されるのか、注目が集まるところだ。

©WRC

トヨタの3台はそれぞれ最終日に向けた準備を進めている。

SS19を終えたラッピはインタビューに答え、「結果は良いけど、じつはリスキーなラリーの1日だったんだ。ここまでにタイヤを全部使い切ってしまったからね。とくにリヤタイヤは完全に終わってしまっている。だから、無事戻ってこられたことが大きいね」と、4位へのジャンプアップより無事にデイ3を終えたことに安心感を覚えていた。

3位で表彰台の位置にいるラトバラは、SS10走行後はリヤタイヤが完全にスリックタイヤ(溝がないツルツルのタイヤのこと)のように摩耗しパンク寸前だった。

©TOYOTA GAZOO Racing

ラトバラは、「このタイヤで走るのは怖かったね。本当に怖かった。滑りまくりなんだ。僕の持つ技術すべてを集中して走ったよ。マシンはかなり良くなった。すべての部分でね。いい方向にマシンは進んでいる。明日も最後までいくよ」と、前日苦しんだマシンの感触はかなり良くなったようだ。

そしてトップを守るタナックは、「フロントのダメージはなんでかわからない。パワーステアリングの不調は多少良くなった。とにかく今日はいろいろとコントロールすることに集中したよ」と語り、最終日に向けてトップを守る走りへと切り替わりつつあることを示唆した。

©WRC

好調だったトヨタ3台に対して厳しい週末となったのは、王者オジェだろう。

この日8本あるSSのうち、トップ5に入れたのは最後のSS19の5位だけ。北欧ドライバーが圧倒的有利なラリー・フィンランドとはいえ、ここで勝利したことがあるオジェとしては悔しい週末となってしまっている。

「この週末、マシンの状態が常に変化していて、それに苦しめられている。いい状態のときもあれば、突然そうじゃなくなる。テストでのデータが上手く活かせてないんだ」と、オジェはテストで得たフィードバックがこの週末にうまく反映されていないことに不満顔だった。

ラリー・フィンランドはいよいよ最終日を迎える。トヨタは、チーム本拠地がある事実上の母国ラリーで2年連続優勝を果たすことができるのか、注目が集まるところだ。

デイ4は、SS20からSS23、合計4本のSSを予定。SS20の現地スタート時間は、午前8時38分(日本時間は午後2時38分)を予定している。<文/モータージャーナリスト・田口浩次>

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