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京都で『遺留捜査』再始動!上川隆也が語る新シリーズの見どころ

現場に残された遺留品に注目して事件を解決していく風変わりな刑事・糸村聡(上川隆也)が活躍する『遺留捜査』。

©テレビ朝日

7月12日(木)から第5シーズンがいよいよスタート!初回は2時間スペシャル!

前作に続き京都を舞台に、特別捜査対策室の面々が、あらゆる事件解決に挑んでいく。

そこで、1年ぶりに糸村を演じることになった主演・上川隆也に新シリーズへの想いやみどころを語ってもらった。

◆ また『遺留捜査』ができることへの感謝

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――また京都でシリーズを始めるというのは予想されていましたか?

「『遺留捜査』を再び、ということ自体が想定になかったです。以前もコメントしたのですが、『有難い』という言葉に尽きると思っています。“あることが難しいこと”が、また形になった。まさに文字通りの『有り難い』です。7年間に渡って5本のシリーズを重ねてこられましたけれども、僕にとっては、いつもどこか新鮮な気持ちで迎えられる作品です」

――2回目の京都ということで何か思いはありますか?

「京都で撮影に携わってくださっているスタッフの方は、『遺留捜査』以外の作品でもご一緒させていただいた方が数多くいらっしゃるんです。ですから、去年も『遺留捜査』としては初めてでしたが、京都でやらせていただくにあたって大きな不安などを抱かずに臨むことができました。

今回も前回のシリーズのスタッフの方々が、ほぼ全員といっていいぐらい、再び『遺留捜査』のために集まってくださいました。別の作品でご一緒したことがあるとはいえ、去年は『遺留捜査』という作品を作るのは初めてでした。

でも今回はスタッフキャストが再結集するので、前回試みたさまざまなことを、より“醸成させる”ことが出来る気がしています。1度ご一緒したという経験値は決してマイナスには働かないでしょうし、“こうしてみよう”“ああしてみよう”というアイディアも、前回を踏まえた上で出す事が出来る。何もないところからの発想ではなく、ステップアップするための踏み台や足場がある上で次にいけるということは、作品が持ち得た『豊かさ』なのでしょうし、それは心強くもあると思っています。

きっと前回より、更に膨らみを持った作品を生み出していけるのではないかという期待が非常に大きいです。」

◆不思議となじむ 特別捜査対策室のメンバー

©テレビ朝日

――キャストの皆さんとも1年ぶりとなりますが、いかがですか?

「レギュラーの方々とは、お芝居においてもそれ以外の時間においても、なんの不安もありません。『遺留捜査』は、昨年の第4シーズンから、メンツも舞台も大きく変えてお送りすることになりましたが、特別捜査対策室の撮影の初日から、何か不思議ななじみ感というかしっくりきている、そんな空気感のなかでスタートしました。その手ごたえというか、感触の記憶はとても強く残っています。

今回は梶原善さんが新たにメンバーとして加わることになりましたが、物語を進める推進力が、またひとつ質を変えたというだけのこと。

梶原さんは、自分とほとんどキャリアも変わらない同じ年の役者のひとりで、芝居を傍からみていても、梶原善にしか出せない味わいを持っている。例えば、今回新たに描かれる村木(甲本)さんのエピソードが『遺留捜査』という料理に加わる、ちょっとした“スパイス”だとするなら、梶原善は新たな“具材”。それによってもたらされる味変は決して少なくないでしょうし、しかもその“具材”は、評判の良いブランドものですから、美味しくならないはずがない。ですから、その仕上がりには期待せざるを得ません(笑)」

◆梶原善という役者

©テレビ朝日

――梶原さんとの共演はいかがですか?

「今回の梶原さんは、ある種、あるべき刑事の姿を描かれているキャラクターとして登場します。糸村が“ありえない刑事”だとすれば、今回の梶原さんは“ちゃんとした刑事”なんです。だからこそ糸村の一挙手一投足が鼻につくような感じになる。その対比というか、その立ち位置の梶原善は、“梶原善という役者の正しい使い方”だと思うんです。それをうまくお話しして伝えるのが難しいですけれど(笑)。

付き合いの長い甲本さんによると、梶原さんは“お客様に愛される天才”。曰く、『あの役者(梶原)は、芝居を一瞬離れてお客様に罵声を投げかけても、お客様が嫌がらない役者』なんだそうです。舞台の上から“うるさいこの野郎!”って言っても、お客様がドッとウケて笑いになる。そういう人間性を持った役者なんだと。そんな梶原さんですから、特別捜査対策室で糸村に対して苦言を呈しても、辛辣だったりとげのあるものにはならないだろう、という期待が膨らむんです。

例え立場が対立したとしても、これは作品の旨味にしかなっていかないんだろうと思うんです。『糸村×村木』とは又違う楽しさが生まれるだろうと思える。だから、“梶原善の正しい使い方”なんだと思うんです」

◆今までにない要素をめぐるやりとりが役者としても楽しみ

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――新シリーズで注目すべきポイントがあれば教えてください

「この『遺留捜査』は、スペシャルは別にして、シーズンの直前と同じまま始まる事が一度もなかったんです。メンバーは必ずどこか変化していますし、所属している所轄も変わっている。敢えて言うなら放送時間も(笑)。まったく同じ更新ということがこれまでなかったシリーズで、ちょっと稀有な経緯を持っている作品だと思うんです。だからこそ常に新鮮。『遺留捜査』ならではのぶれない物語づくりがまずあって、その上に今回も、新たな絵柄がプラスされていくと思います。

作品の持ち味は大きく変わることはありませんが、変化や変容を受け入れるキャパシティがあるんだと思います。ですから、まだ『遺留捜査』という世界が経験してこなかった『何か』を、今回も観ていただけるのではないでしょうか。

それは科捜研のなかにも勿論もたらされますし、その問題をめぐっての糸村と村木(甲本)さんのやりとりは僕も楽しみにしている部分なんです。これは申し上げられないので、是非ご覧の上ご確認下さい(笑)」

作品への想いが感じられ、キャスト・スタッフの結束力も感じられた今回のインタビュー。今までのシリーズにさまざまな要素がプラスされ、ますます進化しそうな第5シーズンがますます楽しみだ。

※番組情報:木曜ミステリー『遺留捜査
2018年7月12日(木)スタート!【毎週木曜 午後8:00~8:54放送】※初回は2時間スペシャル(午後8:00~9:48)、テレビ朝日系24局

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