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“算数ドリル”でオリンピックを盛り上げる!スポーツで人と人を繋げるアイデアマン

テニスの現役を退いてから、“応援”することを生きがいにしている松岡修造。現在は2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張る人たちを、「松岡修造の2020みんなできる宣言」と題して全国各地を駆け巡って応援している。

©TOKYO応援宣言

今回紹介するのは、オリンピック・パラリンピック組織委員会の天野春果(はるか)さん。天野さんが2020年の大会を盛り上げるべく開発したのは、なんと小学生向けの「算数ドリル」だ

実はこの算数ドリル、中身が全て2020年のオリンピック・パラリンピックに関わる問題になっており、問題の答えは大会の歴史や競技の特徴になっているという優れモノ。実際にドリルを使った子供たちからも「自然と2020年のことが学べる」と好評だ。

©TOKYO応援宣言

しかし、一体どうして算数ドリルだったのだろうか?

修造:「会議で“算数ドリルをやりたいんだ”と提案したとき、雰囲気はどうでしたか?」

天野:「まぁシーンとして、ポカーンとしてましたよね(笑)。“なぜオリンピックでドリル?”、“ドリルで何が盛り上がるの?”みたいな」

修造:「最初のフィーリングでは、“これは出来ないかもしれない”というのはありましたか?」

天野:「(算数ドリルは)川崎フロンターレで生まれたスキームで、すでに1回カタチにしているし、これはオリンピックでもカタチにしたら絶対に価値のあるものになるって思っていました」

実は天野さん、去年まではJリーグ・川崎フロンターレの広報部長だった。チームをテーマにした算数ドリルなど数々の企画を仕掛け、チームを2010年から7年連続“地域貢献度・ナンバー1”に仕立て上げたアイデアマンなのだ。

修造:「算数ドリルにスポーツ選手が出てきても、“関係ないでしょ”って言われますよね?」

天野:「でも子供たちも、結局何がきっかけで競技に興味を持つかってわからないじゃないですか」

修造:「何がきっかけになるか分からないと?」

天野:「そうです。だからきっかけをたくさん作ることが大事で、そのスポーツが持っている力をどう活用するか、どこの分野で活用するか、その活用するフィールドが多ければ多いほど多くの人たちと接点ができて、その人たちのプラスになること・笑顔になることができるだろうという考え方です。僕は、接点が多ければ多いほどいいと思っているので」

©TOKYO応援宣言

スポーツの接点は多ければ多いほどいい。――天野さんがそう思うようになったのは、2011年の東日本大震災での経験からだ。

津波で壊滅的被害を受けた岩手県・陸前高田市の子供たちにフロンターレの算数ドリルを贈ると、それをきっかけに陸前高田市とチームの交流が生まれたという。

天野:「フロンターレのホームゲームに陸前高田の人たちが来て、地元の物産品の販売をやってもらっています。陸前高田の美味しいものを食べてもらって、サポーターの笑顔を作ることができるし、やっぱりスポーツには“人と人とをつなげる力”があるっていうことを感じるきっかけになったのは大きかったですね」

そうしてチームで実績を残してきた天野さんが、なぜ組織委員会で働こうと思うようになったか? その理由は、22年前に遡るという。

修造:「オリンピック・パラリンピックというものに対して、天野さんが興味を持ち始めたのはいつ頃からなんですか?」

天野:「1996年のアトランタですね。当時はアメリカの大学に通っていたんですけど、ボランティアをやったんです。そのとき、アトランタオリンピックを町の人たちもすごく楽しみにしていて、ボランティアじゃない人も盛り上げるための旗を出したりだとか、そういうことを自分が体感して、ほんとにオリンピックってすごくパワーのあるものだなと。

もしこれが日本で、母国で行われるのなら、そのときは絶対にやろうと。絶対に、今度は作り手のほうで。オリンピックのパワーを活用して、もっともっと日本がいい国になるようにしたいなっていうのを学生ながらにすごく思いました」

修造:「何が大事だなと思いました?」

天野:「ずばりね、熱です。熱。もう絶対的にこれをやりたいんだ、これが重要なんだ、大切なんだ、力を貸してくれと伝えきる。僕はそこだと思ってます」

そんな天野さんは、学生時代に胸に宿った情熱を保ったまま、2020年に向けて「できないと思われている盛り上げを実行する」と宣言している<制作:TOKYO応援宣言>

©TOKYO応援宣言

※番組情報:『TOKYO応援宣言
毎週日曜あさ『サンデーLIVE!!』(午前5:50~)内で放送、「松岡修造の2020みんなできる宣言」も好評放送中、テレビ朝日系

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