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宇賀なつみアナ、初体験!180年続く老舗店の逸品、1日3000個売れる和菓子の味

いま知っておきたい話題や気になるニュースをお届けする朝の情報番組『モーニングショー』では、月〜金の日替わりコーナーが放送されています。

水曜日は、宇賀なつみアナウンサーが、伝統を守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性から人生を素敵に過ごす秘訣などに密着する名物コーナー「継ぐ女神」をお届け。

5月16日(水)の放送では、富山県高岡市で180年続く和菓子店「大野屋」10代目・大野悠さん(39)に宇賀アナが迫りました。

「とこなつ」 12コ入 972円(税込)

◆創業1838年の老舗和菓子店

代表銘菓は「とこなつ」。貴重な白小豆で作った餡を求肥で包んだ餅菓子で、立山連峰に積もる雪を和三盆で表現しているそうです。地元では知らない人がないといわれる名物で、一日に3000個も売れる人気の品です。

◆家宝に高額鑑定、でもがっかり?

店舗を兼ねたご自宅で出迎えてくれたのはご両親の隆一さん(70)と真知子さん(69)。大野家には某鑑定番組に出ていたものとそっくりな品があるとのことで、早速見せていただきました。それは名工と謳われた9代目大樋長左衛門(おおひ・ちょうざえもん)の「富士黒楽茶碗」。父・隆一さんは300万円くらいの価値があると自信を見せていたのですが、番組で鑑定したところ、本物に間違いないが値段にすれば80万円くらいとのことに…。

予想外の額にがっかりしたのもつかの間、今度こそはと棟方志功の作品と伝わる掛け軸も持ち出した隆一さん。しかしこちらは偽物と鑑定され、落胆を隠せない一幕となってしまいました。

◆この道40年の職人による手作業

気を取り直して、和菓子が作られる工房へ。高岡名物「とこなつ」は現在は機械で作られていますが、以前は職人の手作りだったといいます。今回特別に、その手作業の様子を見せていただきました。

求肥であっという間に餡を包んでいく早業はさすがこの道40年の職人さんです。上品な味わいにするため、薄く包むのがポイントだとか。出来上がったばかりの「とこなつ」をいただいた宇賀アナは「あんこおいしい! 本当に上品な甘さですね」と、初体験の味を堪能しました。

◆親子で大バトルの末に生まれた高岡ラムネ

高岡ラムネ 「御車山(みくるまやま)」りんご味/「宝尽くし」しょうが味/「貝尽くし」柚子味/「花尽くし」いちご味/「夏けしき」梅味 各540円(税込)

二人兄弟の妹として生まれた悠さん。家業を継ぐつもりはなかったそうで、東京でデザイン関係の仕事に就いていました。そんな悠さんの転機になったのが10年前。地元の大学からデザインの講師をやらないかと誘われ、実家へと戻ることに。久しぶりに見る店はお客さんで賑わっているものの、年配のお客さんばかり。「若い人たちにも来てもらわなくては、未来はない」と感じたといいます。

なにをすべきかと考えていたとき、「目についたのが木型です」。代々使われてきた和菓子の木型はデザインも可愛く、これで新商品を作れないかと試行錯誤の日々が始まりました。思いついたのはラムネです。ところが、「和菓子屋で作るお菓子じゃない!」と父・隆一さんが全否定したことから親子で大バトル。母・真知子さんによれば、まるで戦争状態だったとか。

しかし、完成したラムネは大ヒット。悠さんが考えていたのは、大人のためのラムネです。木型で固めることで口の中でホロホロと解け、そのやさしい口当たりはお客さんからの評判も上々です。店には若い人も多く訪れるようになり、海外からも注目され取引も始まったといいます。

ラムネに関しては口を閉ざしていた隆一さんが、今回その胸中を語ってくれました。「若い人を狙うというセンスが私らにはない。そういう意味ではすごく感謝しています」。傍らの悠さんには笑顔が浮かびました。

◆壁が大きいほど闘志が湧く

そんな悠さんの取材を通して宇賀アナが心に残った「女神の一言」は、「壁が大きいほど闘志が湧いてくる。乗り越えれば、それだけ自分の力になる」です。

猛反対を受ければ受けるほど、何がなんでも父を打ち負かしてやるんだと闘志が湧いて、力になったといいます。だから、「大きな壁はチャンスかもしれませんよ」ともおっしゃっていました。

※大野屋
住所/富山県高岡市木舟町12番地
TEL/0766-25-0215
FAX/0766-24-9117
営業時間/8:15~19:30(日祝8:15~19:00)
定休日/毎週水曜日(祭日を除く)

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