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棚橋、2年ぶりの大一番!「得意技は欠場ですか?」とののしられたオカダとIWGP王座戦

©テレビ朝日

新日本プロレスの至宝・IWGPヘビー級王座のベルトは、数々の激闘、衝撃の展開、そして感動のドラマで磨き上げられてきた。5月4日の福岡国際センター大会では、棚橋弘至(41)が第65代王者・オカダ・カズチカ(30)に挑戦する。

新旧のエース対決は、メジャー団体・新日が提供する随一の黄金カード。棚橋にとっては、2年ぶりのIWGP王座戦だ。低迷、ひざの故障で苦しむ間に、オカダが絶対王者として君臨。11度の防衛記録でも並ばれた。福岡で敗れれば、記録更新を許すだけでなく、激しさを増すトップ争いのなかで完全に世代交代を突きつけられ、立場はさらに厳しくなる。復活、それとも墜落か。今後のレスラー人生を占う大一番を迎える。

棚橋は、プロレス人気をV字回復させた立役者だ。K-1、総合格闘技に押された暗黒時代に、団体の屋台骨を支えた。昭和のレスラーが醸した「型破り」「非常識」なイメージ脱却を目指して、格好よさを追求。一目で説得力のあるマッチョな肉体、飛び技のハイフライフローなど派手で分かりやすい技を駆使して、女性ファンも取り込んだ。自身を「100年に1人の逸材」と呼んでプロデュース、勝利後は「愛してま~す!」と叫んだ。新日本のストロング・スタイルを、華やかに「変革」した。

若手時代は立命館大レスリング部という触れ込みだったが、実はプロレス同好会出身。女性にナイフで刺されながら、原付バイクで病院に向かったやんちゃぶりも「伝説」になっている。チャラいといわれながら、新日の再興に尽力。カードゲームのブシロードが2012年に親会社になったことで子どものファンも一気に増やし、オカダら次世代の売り出しにつなげた。芸能活動もこなし、自身のブログでは子煩悩なパパぶりも示して、すっかりレスラーのイメージを変えた。

そんなアイドル・レスラーも、40代に突入。これまで通りにいかなくなってきたのは、自覚している。観客数が3年ぶりに3万人を超えた1月の東京ドーム大会ではメーンを張れず、IWGPコンチネンタル王座を防衛しても「悔しいですね」と寂しそうにつぶやいた。レスラーの年俸は試合の査定の他にも、グッズの売り上げなどにも左右される。もちろん棚橋は今もトップクラスの売り上げを誇るが、人気絶頂のオカダと差が開いてきたという。

福岡でIWGP王座挑戦が決まると、11歳下の王者に呼び捨てにされ、団体内での上下関係も“崩壊”。23日の東京・後楽園ホール大会では、前哨戦(6人タッグ)で肌を合わせたオカダに得意のドロップキック、パイルドライバーで攻め立てられ、「休むなら5・4が終わってから、ゆっくり自分のベッドで寝てくれよ」「あなたの得意技は欠場ですか?」とののしられた。後楽園2連戦の今日24日も、6人タッグで対戦する。

どの業界でも、年齢的な衰えには逆らえない。ただし棚橋には、これまで新日の看板を背負ってきた意地がある。「オカダは強いが、新日本プロレスのエースはオレだからね」。このまましぼんでいくわけにはいかない。これまでの対戦成績は、4勝4敗2分け(IWGP王座戦では3勝4敗)。あと10日に迫った福岡のリングは、完全決着戦。さらに自身のV字回復を期して出陣する。棚橋の調子の“バロメーター”は、盛り上がった大胸筋。今は全盛時並みにデカくなっているぞ。

※『濵かつ Presents レスリングどんたく 2018』
5月4日(金・祝)17:00~福岡・福岡国際センター
NJPW WORLDでLIVE配信予定!詳しくは、こちら!

※番組情報:『レスリングどんたく 2018(福岡・福岡国際センター)』<生中継>
5月4日(金・祝)17:00~放送、CSテレ朝チャンネル2

※番組情報:『ワールドプロレスリング
毎週土曜日 深夜2:00~2:30放送、テレビ朝日(※一部地域をのぞく)

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