テレ朝POST

次のエンタメを先回りするメディア
menu

1000万円の借金を完済!老舗・車麩屋の廃業危機を救った、女将の先読みアイデア

いま知っておきたい話題や気になるニュースをお届けする朝の情報番組『モーニングショー』では、月〜金の日替わりコーナーが放送されています。

水曜日は、宇賀なつみアナウンサーが、伝統守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性から人生を素敵に過ごす秘訣などに密着する名物コーナー「継ぐ女神」をお届け。

4月18日(水)の放送では、山形・東根市で157年続く「文四郎麩(ぶんしろうふ)」の6代目女将・齊藤惠子さん(71)に、宇賀アナが迫りました。

「車麩」 価格:216円(税込)

◆157年の伝統「文四郎麩」

文四郎麩のメイン商品は、羽州(うしゅう)街道の宿場町「六田宿(ろくだじゅく)」の名物として長年愛されてきた「車麩(くるまふ)」。原料となる小麦の栽培が江戸時代から盛んだったこの地域は、周囲から「お麩街道」と呼ばれるほどの一大産地だったといいます。

◆「狩野派」絵師の屏風絵を家宝とする齊藤家

宇賀アナは、惠子さんの自宅に案内していただきました。建物だけで90坪あり、敷地はなんと1000坪にもおよぶという広大な邸宅です。

こちらで出迎えてくださったのは、惠子さんの夫で6代目店主の文四郎さん(72)と長男の幸信さん(48)、長女の勝代さん(45)でした。

文四郎さんが見せてくださった家宝は、信長や秀吉から愛され、江戸時代には徳川家の御用絵師となった日本画の一派「狩野派」のひとりで、明治時代に活躍した地元出身の絵師「狩野永耕(かのう・えいこう)」の屏風絵(びょうぶえ)。春夏秋冬を描いたもので、文四郎さんの「ひいひいおじいさん」が知人から譲り受けたのだそうです。

「鑑定してもらったことはないが、100万円は下らないはず」と夫妻揃って胸を張るこのお宝を、番組ではプロ鑑定士に見ていただきました。

その結果は「本物で間違いない」という嬉しいものでしたが、鑑定額は10万円と、残念ながら期待した金額には届きませんでした。

◆伝統の「車麩」が生み出される現場

宇賀アナは、文四郎麩の作業場へ特別に入れていただきました。小麦粉から作るグルテン(小麦たん白)の生地を金棒に巻きつけて窯(かま)で焼くのですが、これがとてもコツを要する作業。焼きムラができないよう、均等に巻きつけていかなくてはなりません。この作業を多い日には「2000本分も行う」といいます。

宇賀アナも挑戦させていただきましたが、途中で生地が切れたりと、一朝一夕にできるものではありませんでした。

巻きつけた生地は10分ほどかけて焼かれます。焼き上がった車麩は、まるでフランスパンのような姿です。焼きたてを頬張った宇賀アナは、「外側はカリカリ、中身はモチモチで美味しい!」と感嘆の声を洩らしていました。

◆家業のピンチを救った惠子さんのアイデア

六田宿の名物であり、汁物や煮物の材料として昔から愛されてきた車麩ですが、そのニーズは時代と共に減少していたそうです。惠子さんは21歳で齊藤家に嫁いできましたが、その頃にはもう売れ行きが落ちていたといいます。

打開策として夫の文四郎さんが始めたのは「車麩を使った惣菜店」でした。しかし思うようには売れず、開業資金として借りた1000万円が負債として残ってしまったのです。実はこの店は「妻が出産で家を離れていた時期に独断ではじめた」ものだったそうで、戻ってきた惠子さんは予想外の事態に仰天。しかし店を潰すわけにはいかないと、新たなビジネスを始めました。「車麩を使った懐石料理店」です。

自家製の車麩を使った懐石料理は、「麩のしゃぶしゃぶ」や「麩のおこわ」などが10品以上も味わえて、料金は税込み3240円とリーズナブル。なかでも自慢の一品は「麩のからあげ」で、しょうが醤油で味付けし、片栗粉をまぶして揚げたそのお味は、宇賀アナいわく「見た目も食感も味も鶏肉みたい」。

しかも惠子さんは、ただ車麩料理を出しているだけではありません。なんと「懐石料理として出して好評だったものを商品化し、売店で販売」しているのです。惠子さんの先の先を考えたアイデアは成功を収め、1000万円の借金は無事完済できたといいます。

◆自分の一番得意なことを極める

今回、惠子さんへの取材を通して宇賀アナの心に残った「女神の一言」は、「自分の一番得意なことを極める」です。

不在中に夫が作った借金の存在を知ったとき、惠子さんは「代々受け継いだお麩を極めよう」と考えたといいます。「よその真似をするのではなく、自分の得意なことを磨いていけば、きっと誰にも負けないことができる」。こう信じて精進したおかげで、廃業の危機を回避できただけでなく、さらなる発展までも遂げられたのです。

文四郎麩
住所:山形県東根市六田2-2-20
TEL:0120-79-0117 FAX:0120-79-0186
営業時間:8:30~18:30
定休日:なし

※その他番組で紹介した商品
「麩のからあげ」 270円(税込)
「味付ふ鰻もどき」 421円(税込)

※ふ懐石料理処「清居」
TEL:0120-79-0117 FAX:0120-79-0186
定休日:毎月第1・第3月曜日(祝日の場合は翌日)
「麩懐石コース」 3240円(税込)
※要予約
※季節により内容は変わります

LINE はてブ Pocket +1
関連記事
おすすめ記事