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『明日の君がもっと好き』脚本家・井沢満さん単独インタビュー<後編>「本当の恋とは何か?」

3月10日(土)いよいよ最終回を迎える土曜ナイトドラマ『明日の君がもっと好き』の脚本家・井沢満さんの単独スペシャルインタビュー。今回は<後編>をお届けします!

©テレビ朝日

——脚本を書く際、土曜ナイトドラマの放送時間枠(よる11時台)については意識されましたか。

非常に考えました。感情のテンションを高くとか、日常のリアリズムから少しすっ飛んでとか、それらはこの枠があってのこと。それからプロデューサーに「ドラマの実験場」と言われたことも頭に残りましたね。実験は大好きなので(笑)。

——では、機会があればぜひまた…。

やりたいです! 今回の『明日の君がもっと好き』は、私のなかの黒い部分を前面に出した、いわば“黒・井沢”な作品ですが、その一方で“白・井沢”な作品もありまして。

もし、次に書くとしたらどちらがいいのか、黒がいいのか白がいいのか、はたまた黒と白の配分はどうしたらいいか、そこが思案するところでもありますね。

今回の作品は特にストーリーの先を読ませないことを意識して書きました。ただし、それが視聴者的にどう受け取られるかは分かりません。なぜなら、先を読んでその通りになる快感もあるじゃないですか。

『明日の君がもっと好き』は基本的に“黒”ですが、最終回は“白”で終わらせました。ぜひご覧になって確かめて下さい。

◆「本当の恋とは何か?」タイトルに込めた想い

©テレビ朝日

——『明日の君がもっと好き』というタイトルには、井沢さんのどのような想いが込められているのでしょうか。

端的に言うならば、「恋と愛は違う」ということです。第一話で三田佳子さん演じる静子の「性欲を恋だと勘違いしているのよ」というセリフがありましたが、このタイトルがストレートに分かってもらえるのが最終回なのかなと。

書き手にとっては、スマホやメールが発達したなかで「恋」ってすごく成立しづらく、枷(かせ)のようなものがあるんです。でも、私はバリア(障壁)があってこその「恋」だと思っているし、「恋」には一人で“育む”時間って絶対に必要なんですよ。たとえそれが相手に対する幻想だとしても。

それが今では、相手を理想化していく結晶化作用の段階を踏まないじゃないですか。異性に対して「探りたい」という気持ちも恋の欲求のうちに入ってくると思うんだけど、情報が溢れているからすべてにおいて短絡的なんですよね。

私はこの作品で「本当の恋とは何か?」と「恋と愛は違う」ということの2つを書きたかったんです。

——ところで、ご自身のブログで「あと20年(脚本を)書きたい」とありましたが、その真意は?

脚本家としてもっと技術的に上手くなりたい、そして時代の風を読み違えないようにしたいということです。まだ若干ですが進化している実感はあるので、1ミリでもいいから進化し続ければ20年後には多少マシになってるのかなって(笑)。

この仕事をしていて自己完結の進化はあり得ないと思うから、自分以外の人との渡り合いも含めてこれからもずっとスキルを磨いていきたいです。

<取材・文/中村裕一>

※次回放送情報:土曜ナイトドラマ『明日の君がもっと好き』最終話
2018年3月10日(土)よる11:20~深夜0:14放送、テレビ朝日系24局

※ドラマ『明日の君がもっと好き』第6話は、テレ朝キャッチアップで無料配信中!(期間限定)

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