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“芸能界ケンカ最強伝説”を持つ生島ヒロシ、これまでのストリートファイトを語る

フリーアナウンサーとして、ラジオ、テレビ、イベント、講演会等、幅広い分野で活躍中の生島ヒロシさん。実は“芸能界ケンカ最強伝説”を持つひとり。アメリカだけでなく、TBS入社後も数々の武勇伝を繰り広げていた。

◆生島ヒロシはストリートファイター?!

-生島さんは芸能界最強と言われていますね-

「そんなことはないですけど、アメリカにいたとき、ベニー・ユキーデというキックボクシングのチャンピオンがいてね。映画『スパルタンX』でジャッキー・チェンと戦っていたのが彼だったんだけど、そのお兄さんが空手道場で稽古をしていた僕を見て、ベニーと戦わせたいという話になったんですよ。

結局、それは実現しなかったんだけど、ベニー・ユキーデに見合う相手ということはすごいことだという話になっちゃって。それじゃあ最高に強いんじゃないのという話になって。まあ、みんなふざけて言ってるんですよ(笑)」

※ベニー・ユキーデ
1974年、World Series of Martial Arts主催の大会で優勝。世界キックボクシング協会(WKA)の元ライト級チャンピオン。梶原一騎原作の劇画『四角いジャングル』の中にも、主人公の最強のライバルとして登場し、俳優としても活動。『スパルタンX』『ストリートファイター』など映画にも出演している。

-帰国してからも色々あったと聞いていますが-

「ストリートファイティングはいくつもありますけどね。TBS時代に新宿を歩いていたら、友だちがいきなり殴られちゃってね。体重が90キロくらいあるデカイ酔っ払いで、ぶつかる人ごとに殴ってるんですよ。酔っ払いだからぶつかってきてもしょうがないと思って油断していると、いきなりボコンと殴られちゃう。何人も殴ってましたよ。僕も友だちが殴られて頭にきたから追いかけて行ってやり返しました。

まだ入社してすぐの頃でしたけどね。あと、電車のなかで、でかいやつにいきなり絡まれてね。そいつが足を伸ばして寝てたから、足がつっかかって倒れそうになっちゃってね。そしたら寝ているところを起こされたっていうんで絡んできて、僕はそのあと講演があったから最初は黙っていたんだけどね」

-相手は生島さんだと知っていました?-

「わからない。ただ、傘を突き出してきたから、傘を取ってボコって折って放り投げてやったら、向こうがビックリしちゃってね。柔道をやっていたらしいんだけど、その後、電車からおろして蹴飛ばしてやろうと思ったら、車掌さんに止められてね。それ『週刊女性』に書かれちゃったんですよ。

その男がみんなにネタを売っていたらしいんだよね。生島ヒロシにやられたって。でも『週刊文春』とか『週刊新潮』などは記事にしないと断ったらしいんだけど、当時、僕は『週刊女性』の出版元である『主婦と生活社』の『JUNON』が主催している『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』の司会をしていたから社内で大変だったみたい。でも、絡んできた向こうが悪いのに、結局、僕が悪いことになっちゃって…。色々ありましたね。

危なかったのは、外国人タレントのボディガードみたいなデカいやつの車が道を塞いで動かなくて、僕のマネジャーが『すみません。ちょっと車動かして下さい』と言ったら、『動けねえよ』とかなんとか言うから頭にきてね。バーっと降りて行って、『おりろ!何調子こいてんだ。30センチ動かせば済む話じゃないか。やるならやってみろ。来い!』って言ったら、向こうもメンツがあるから向かって来たり…」

-大丈夫だったんですか?-

「向こうが悪いんですから(笑)」

-でも、本当に強いんですね-

「そんなことはないけど、何か正義感があるから、変な話、後先考えないところがあってね。バカなんですよ、そういう点では。(笑)『これは許せない』と思ったら黙っていられない」

-よく今まで大ごとにならなかったですね-

「本当にね。ときどき自分でも、よく助かってるなと思いますよ(笑)」


(勇輝さん、翔さんと)

◆念願の自室改造が実現

毎週月曜日~金曜日、午前5時~午前6時半『生島ヒロシのおはよう定食・おはよう一直線』(TBSラジオ)のパーソナリティーは20年間続けている。

-今の生活リズムはどんな感じですか-

「平日は朝4時頃起きて、ラジオが終わると録音があったりしますけど、予定では家に帰って寝ますね。ただ曜日によっては『ゴゴスマ』や『バイキング』があったりすると、どうしても仮眠の時間が少なくて、ちょっと調子が狂うんですよね。

理想は午前中寝ていて、午後からまた活動。その活動は収録が週2回くらいあったり、あとウィークデーでも講演会があったりとか、色々な営業ですよね。代理店、映画会社、制作会社、テレビ局とかね」

-ハードな毎日ですね-

「でもね、去年ようやく念願かなって自分の部屋を和室から洋室に改装したから快適ですよ。それまでは、奥さんは2階で天蓋付きのベッドに寝ているのに、僕は1階で仮眠するときもお布団をいちいち敷いたり、畳んだりして寝ていたんですけど、ベッドは楽ですね」

-今はご自宅に奥様とお2人ですか-

「息子たちは独立。僕もそうだったけど、親離れ、子離れしなくちゃいけないし。長男の勇輝は人柄が良いので可愛がられるタイプ。脇だけどドラマや舞台などで頑張っていますね。

次男の翔はガンガン自分で道を切り開くというタイプ。ストイックでイチロー的な要素がありますね。留学も自分から行くと言って、お兄ちゃんは『お前がアメリカなら俺はイギリスだ』なんちゃって感じですから。長男の場合は“なんちゃって留学”だからね。(笑)

翔はコンテンポラリーダンスをやっていて、ドイツに行って結構メインを張っていたんだけど、結局演出家ともめて帰ってきちゃって…。そういう中途半端だからダメなんだって言ったんだけどね。それにダンスで究めるなら大会で賞を取らないとマスコミにはなかなか認められない。

まあ、2人とも僕が元気なうちはね、もうちょっとやったらって。自分の人生は自由にやるのは結構だけど、責任持たなきゃいけない。若いときは良いけど、40、50歳になったら本当に、続けられるかどうか、そのときにはもう親もいないかもしれないし、どうするのかということを真剣に考えろと言ってます」

◆生島ヒロシ、52歳で試験勉強スタート!

ファイナンシャルプランナーをはじめ、数多くの資格を取得している生島さん。試験勉強を始めたのは52歳のときで、20年以上やったことがない試験勉強に悪戦苦闘だったという。6ヶ月間の試験勉強でファイナンシャルプランナーの国家資格を取得。さらに、防災士、ヘルスケア・アドバイザーなど7つの資格を取得している。

-色々な資格を取得されていますね-

「ラジオをやってからです。テレビの仕事がだんだん減ってきて、ラジオをやり始めたら、ラジオは台本がないじゃないですか。より色んな物を自分で発信するためには、色々な資格を取ってると、基礎から勉強できるのですごく良いと思って」

-すごい数ですよね-

「それは自分のキャリアが50歳を過ぎて、これはもう先細りだなあと思ったんですよね。みのもんたさん、徳光和夫さん、古舘伊知郎君とか、フリーアナの先輩が絶好調で輝き続けていたので、客観的に見て、僕はダメだなと思ったんですよ。

ラジオはやっているうちに実質的にスポンサーとのつながりも広がってきたりして、とにかく楽しかったんですよね。

それをもっと充実させようということと、たとえテレビからのお声がかからなくなったとしても、喋りの技術は持っているわけだから、自分で講演だったりとか、いろんなことをやっていくためには、より自分のなかのコンテンツ、お金についても健康についても語れるだとか、相続についても語れるとか、そういう風にやっていけば食いっぱぐれはないなあと思って。

僕だけじゃなくて、社員もいますからね(笑)僕も社員なしでひとりで、うちの弟と2人だけだったら、よっぽど財産が残ってますよ。だけど、結局色々頼まれたりして、タレントは増えるわ、社員は増えるわで、その人たちを食べさせるために頑張っているようなものですよ」

-今後はどのように?-

「色々な部分で、うちの会社が僕抜きでも成り立つようなインフラ作りを70歳になるまでの間に作りたいと思って。

それはもうずっと、弟とか副社長とかに言ってたんですけど、目先の仕事にてんてこ舞いで。せっかく来てくれた人たちの仕事も何とかしてあげないといけないし。

テレビ、ラジオだけだと競争が激しすぎちゃうから、イベントや配信もね。色々と広げていかなくちゃいけないんだけど、それを全部僕がやらなくてはいけないので。大きな枠組みのところはね。時代に合わせて色々やっていかなくてはいけないから、そういう意味では面白い。

自分のことはさておき、息子たちだったり、うちのタレントだったりとかは、とにかく激戦だから、そこをどうやって入り込ませていくかとか、常に考えていますね」

◆ボクシング、テニス、ジム…肉体鍛錬が止まらない

ライザップのCMも話題を集めた生島さん。 3年前に 2ヵ月間のトレーニングで肉体改造に挑戦し、体重9.1㎏減、体脂肪率6.2%減に成功。健康数値も大幅に改善。自分の後半人生の1つの大きな転換期になったという。

-今、ハマっていることはありますか?-

「最近ボクシングもやってるんですよ。ミット打ちを。空手は蹴りをやったり、サンドバッグをやると腰にきちゃうんだけど、そこへいくとボクシングはいいですよ、パンチだけは。30分でミット打ちが結構できるから面白いですよ。

ジムも相変わらず、ライザップも行ってるし、ひじが痛かったけど治してもらって、またテニスもやっています」

-食通としても知られていますが-

「食べることが好きなんだけど、食べるとなかなか痩せないんで、それがちょっと悩みの種で。あとは、時間があれば、京都に行っていますね。友だちが京都に別荘を買ったので、そこに連れて行ってもらって、祇園に行ったりとかね。こういう時代でもゆとりがある人はいるんですね。京都の世界観は好きです。

色々と動いていますよ。今が一番楽しいですね。すごく楽しい。ぜいたくを言えば、夏休みが1週間とか10日しかないので、それをもうちょっと長くして海外に色々と行きたいと思いますけどね。映画が大好きなので、カンヌ映画祭とか、アカデミー賞の授賞式とか行きたいですね」

超多忙な日々のなか、さまざまなことに挑戦し、アクティブに活動している生島さん。ソフトな見た目の裏に熱い闘志を秘め、楽しみながら仕事も人生も全力投球。生涯現役を目指すという。新たなことに挑戦し続けるバイタリティに刺激される。(津島令子)

※『さすが!と言われる 心に響く名スピーチのコツ&実例集』(日本文芸社)
定価1200円+税

※パフォーマンスグループGRINDER-MAN(グラインダーマン)の新作パフォーマンス公演『シー・ソー』(生島翔出演)
2月9日(金)~2月11日(日)シアタートラム

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