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作品づくりに影響?!『君の名は。』新海誠監督の「思い出深い映画体験」とは?

日本のみならず世界的に注目を集めているアニメーション監督・新海誠

2016年8月に公開され、歴史的な大ヒットを記録した長編アニメーション映画『君の名は。』が、2018年1月3日(水)に地上波初放送(テレビ朝日系)されることが発表され、再び大きな注目を集めている。

©2016「君の名は。」製作委員会

今回、同作の地上波初放送に際して、新海誠監督にインタビューを実施。

テレ朝POSTでは3回に分けて、その模様をお届けする。

–今回、地上波で映画『君の名は。』が初放送されますが、新海監督はテレビで「映画」を見て好きになった経験はありますか?

新海誠:「どの局かは覚えていないんですけど、テレビで放送された映画で強烈に印象に残っているのは、宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』ですね。

『ルパン三世 カリオストロの城』をテレビで放送するというのは新聞のテレビ欄でわかってはいたんですけど、子どものころはすごく田舎に住んでいたので放送が映らなかったんですよ…。

でも、隣の家はなぜか音だけは入ったんです。画面は砂嵐(ホワイトノイズ)なんですけど音だけは入るから、お隣さんの家にお邪魔して、音だけをカセットテープに録らせてもらったんです。

そして、それを聴きながらどんな映像が流れているんだろうということを、繰り返し、繰り返し想像しながら、最初に音だけで『ルパン三世 カリオストロの城』を“見た”んです。

それが、すごく思い出の深い映画体験ですね。そのあとVHSをなんとか入手して『あぁ、こうだったんだ』と思いました」

–その、音と映像を初めて“すり合わせた”ときの感想は、どうでしたか?

新海誠:「ずいぶん昔のことなので、はっきり覚えていないんですけど…。でも、なんの違和感もなかったような気がします。イメージのなかにある音に画が負けることが一切なかったというか、映像付きで見ても当然ものすごく面白くて。今思えば、すごいことだなと思いますね。

頭のなかで自由なイメージができるから、文字情報や音情報って結構強烈なんです。たとえば小説原作だったら、映像より小説が好きだってことになったりすると思うんですけど、宮崎監督の作品はそんなことが全くなくて、映像の力もものすごい。だからギャップみたいなものは感じませんでしたね」

–監督が作品を作る上で、その体験から影響を受けたことはありますか?

新海誠:「『ルパン三世 カリオストロの城』の視聴体験の影響なのかどうかはわかりませんが、まず音だけで楽しめるような組み立てはしたいなと思っています。

劇場映画はテレビと違って音だけを聞くってことはほとんどないと思うんです。でも僕が映画を設計するときは、まず音から考えます。

絵コンテよりまずビデオコンテを作るんですけれども、最初にやることは仮の台詞を録音して、仮の効果音を当てはめてリズムを作っていくことなんです。時間軸のリズムを作って、そこに画を後からはめていくんです。

やっぱり人間が見ていくときの気持ちのいい感覚、時間の流れっていうのは、音に支配されている部分がすごく大きいと思うので、音楽もそうですけど、僕自身がやりやすいのは音から組み立てることなんです。

それはもしかしたら、子どものころの体験も関係しているのかもしれないですね」

※番組情報:映画『君の名は。』
2018年1月3日(水)よる9:00、テレビ朝日系24局

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