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福岡国際で初マラソン!山の神・神野大地が「夏の70km走」に挑んだアナログな理由

12月3日(日)に行われる福岡国際マラソン。同大会で初マラソンに挑む注目選手が、青山学院大学時代、箱根駅伝の“三代目・山の神”として日本中の視線を集めた神野大地選手(24歳、コニカミノルタ所属)だ。

青学大の箱根駅伝初優勝の立役者となり、一躍陸上界のトップランナーに駆け上がった神野。実は彼には、大学時代にマラソン出場への誘いを断った過去があった。

断った相手は、ご存知、青学大の原晋監督だ。

神野の心には、「初マラソンに臨むときには、100%の準備をしたうえで、“絶対に結果が出せる”というような努力をしてその段階でスタートラインに立ちたい」という思いがあり、そのために大学時代ではなく社会人(実業団)になってからの挑戦を決めていたそうだ。

神野はテレビ朝日のインタビューに、さらにこう答えている。

「社会人2年目でもけっこう早いかなとは思うんですけど、自分はマラソンでしか勝負ができないと思ってる。トラックではなかなかスピードもないし、世界と戦えるかと言われたら、僕がどれだけ努力をしてもその可能性はゼロ。マラソンであれば少し可能性が残されてると思うので、マラソンで世界と戦うためには早い段階でやるべきだと考え、社会人2年目のマラソン挑戦を決めました」(神野)

この誓い通り、2年目での初マラソンに向けて“マラソン練習”を着々とこなしてきた神野。そのトレーニングには、「夏の70km走」という驚きの挑戦も含まれている。

 

◆超アナログトレー二ングを体現した“70km走”

「マラソンは、スポーツの中でもいちばん非科学的な種目だよ。超アナログスポーツ。ラクしちゃいけない。地道に人が見てないときにやる。そこに差がつく」――こう語るのは、陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏だ。

駅伝では長く走っても20km程度だが、その倍近い42.195kmを走るマラソンは、当然簡単には走り切ることができない。そこで攻略のカギとなるは、先の瀬古リーダーの言葉にもあるように、これよりもさらに長い距離を走り込む超アナログなトレーニングだ。

そこで神野は、今年8月、北海道で70km走(70.39km)に挑んだ

時間にして、4時間34分54秒。60kmを超えてからは“どこで足がつってもおかしくない”状態だったというこのトレーニング。神野がトレーニング後に発した「オレンジジュースが美味いな。普段オレンジジュース飲んでも絶対おいしいと思うことないのに」という彼らしい明るい表現も、この70km走の特別さを際立たせている。

実は“70km走”はチームの誰もやったことがないメニューだったというが、神野は「やっておきたい」とこだわりをもってこれに挑戦した。その思いについて、次のように話している。

「(瀬古リーダーから)なにか自分に自信をつくことをやりなさい、と言われて。

瀬古さんは100km走とか山道4時間走とかをやって、それをやったからといって1回の練習で強くなるということはないんだけど、気持ちの面で“おれはやってきた”というのが出ると。

レースの最後、競り合いのときに、そういう自信やオーラが相手に伝わって競り勝てるんだという話を聞いて、ならば自分は夏に70km走をやろうということで今回やりました。

誰もやってない70km走を自分はやったぞ、という自信はありますし、自分の中でも70km走をやったという事実は残っているので、そのオーラを福岡国際でいろんな選手たちにぶつけたいと思ってます

このように、トレーニングを実践したことによる内面の効果に期待する神野。

“自信”という面以外にも効果は実感しているようで、「70km走をやってから、“40km走長いな!”という意識もなくなった。距離への不安もなくなってきている」と話している。

そして、70km走のみならず、42.195kmに関しても8月に1回、9月に2回、10月に2回、そして11月に1回と計6回走ってきている神野。

ただ走るというアナログなトレーニングによって、強靭な脚力と精神力を手に入れることに成功した。神野はこうも話す。

「マラソンに関しては、“一発まぐれ”とかそういうのはないと思います。やってきた選手が、努力を積み重ねた選手が結果を出せる。それがマラソンだと思っていて、そういうところを自分は意識しているので、誰よりも練習量は負けたくないと思います」(神野)

“意識している”としているが、実際に誰よりも練習してきたという自信があるからこそ発せられる言葉だろう。

箱根駅伝で日本中の注目を集め、学生ナンバーワンの“スター”になったといっても過言ではない神野大地。ステージを移し、初マラソンにして再び彼が輝く姿を期待せずにはいられない。

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※放送情報:「第71回 福岡国際マラソン」
2017年12月3日(日)12:00~14:26、テレビ朝日系列ほか全国29局ネット(一部地域は12:05~放送)

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